SALLY

SALLY：80年代を駆け抜けたロックバンドの物語

1980年代、日本の音楽シーンを彩ったロックバンド、SALLY(サリィ)。その活動は短かったものの、鮮烈な印象を残し、今なお多くのファンを魅了し続けています。この記事では、彼らの輝かしい軌跡と、メンバーそれぞれのその後の人生を紐解いていきます。

高校時代から始まったバンド活動

SALLYの始まりは、1981年。メンバーは高校時代に文化祭への出場をきっかけにバンドを結成しました。当初はベースの坂巻忠がリーダーを務めていました。高校卒業後も、東京のライブハウスを中心に精力的に活動を続け、音楽への情熱を燃やし続けました。

メジャーデビューと挫折

1983年、CBS・ソニーのオーディションや全国学生対抗ロックコンテストに参加。メジャーデビューへの道は険しく、幾多の試練を乗り越えることになります。しかし、彼らの才能を見抜いた人物が現れます。山田パンダからのスカウトをきっかけに、日本フォノグラムのプロデューサー・井岸義典との出会いが、彼らをメジャーデビューへと導きました。

1984年7月1日、シングル『バージンブルー』でフィリップスレコードよりメジャーデビューを果たします。キリンレモンのCMタイアップも功を奏し、スマッシュヒットを記録しました。デビュー曲は当初別の楽曲が予定されていましたが、よりキャッチーな『バージンブルー』のサビがCMに採用されたことで、急遽変更されました。

デビュー当初は順風満帆に見えましたが、事務所の方針との相違や、メンバー間の音楽性における相違から、わずか7ヶ月後に独立。その後は、バンド内部の軋轢が深まり、1985年12月には解散の話し合いが始まりました。

解散とそれぞれの未来

1986年3月25日、ラジオ番組で解散を宣言。同年5月27日、渋谷公会堂でのラストライブをもって、SALLYは解散しました。

解散後、メンバーはそれぞれ異なる道を歩み始めました。杉山洋介は、楽曲提供やユニット「paris match」での活動を経て、現在はイタリアンレストランのオーナーを務めています。加藤喜一は、ビートたけしのバックバンドや映画音楽の作曲など幅広く活動し、現在はユニットやソロで音楽活動を続けています。佐藤公彦は、淡谷三治と名乗り、MEN'S 5のリードボーカルとして活躍しています。

そして、再結成へ

長い沈黙を破り、2024年3月16日、NHK-BSの番組『歌える！J-POP黄金のヒットパレード決定版！＃11』に出演。中屋を除くメンバー5人で38年ぶりに「Sally」として再結成し、「バージンブルー」を演奏しました。

SALLYが残したもの

SALLYは、短い活動期間ながらも、数々の楽曲やライブパフォーマンスで、多くのファンに感動と興奮を与えました。彼らの音楽は、時代を超えて聴き継がれ、その輝きはこれからも色褪せることはないでしょう。彼らの物語は、夢を追いかける若者たちにとって、永遠の希望であり、そして、音楽の力を感じさせるものです。

ディスコグラフィー

シングル
アルバム
ベストアルバム
オムニバスアルバム
ビデオ

タイアップ

キリンレモンCM

出演映画

ビー・バップ・ハイスクール

ラジオ番組

ラジオDE ME HER「ナマいきSALLYは絶快調」

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