Scarlet Love

1987年10月21日、麻倉未稀の11枚目にあたるオリジナルアルバム『Scarlet Love』が、CRYSTAL BIRD/キングレコードより世に送り出されました。本作には「緋色（スカーレット）に染め上げた愛のパッション」という印象的なキャッチコピーが添えられており、その言葉が示す通り、全体を通して大人っぽく華やかな雰囲気に満ちた作品となっています。

アルバムは、麻倉未稀のために書き下ろされたオリジナル楽曲が6曲、そして海外の楽曲に日本語詞をつけたカバーが4曲という構成で、合計10曲が収録されています。様々な作家陣が楽曲を提供しており、麻倉未稀の多様な表現力を引き出しています。

収録曲の中でも特筆すべきは、イタリアのディスコグループであるCRUISIN' GANGの楽曲をカバーした「Be My Life」です。この曲はアルバムの5曲目に収められていますが、アルバムの1曲目である「セラヴィと言わないで」とのカップリングとしてシングルカットされ、アルバム本体と同日に発売されました。このシングルは、麻倉未稀にとって通算17枚目のシングルにあたります。

シングルとして同時発売された「セラヴィと言わないで」は、単なるアルバム収録曲の先行シングルというだけでなく、当時公開された東宝アニメーション映画『ルパン三世 風魔一族の陰謀』の主題歌として使用され、広く一般にもその存在が知られることとなりました。

『Scarlet Love』に収録された10曲は、レコード盤（LP）、カセットテープ（CT）、そしてコンパクトディスク（CD）といった当時のメディア形態だけでなく、時を経て2014年8月27日に発売されたMEG-CD、さらに2023年2月3日から始まった音楽配信においても、基本的に発売時の曲順で提供されています。

以下に、アルバム『Scarlet Love』の全収録曲を記します。

セラヴィと言わないで (作詞: 有川正沙子 / 作曲: 南申午 / 編曲: 矢野立美)
Maybe Maybe (訳詞: 竜真知子 / 作曲: Holger Julian, Hanno Harders / 編曲: 奥慶一)
Foolish Situation (作詞: 竜真知子 / 作曲: 都志見隆 / 編曲: 杉山卓夫)
愛を抱きしめて (訳詞: 秋谷銀四郎 / 作曲: William Sharpe, Roger Odell / 編曲: 矢野立美)
Be My Life (訳詞: 有川正沙子 / 作曲: Romano Trevisani, Ennio Tricomi, Neil Kolazak / 編曲: 奥慶一)
Foxy Lady (作詞: 丸山圭子 / 作曲: 羽場仁志 / 編曲: 杉山卓夫)
Little By Little (訳詞: 丸山圭子 / 作曲: G. Ekias, P. Schon / 編曲: 奥慶一)
トワイライトメモリー (作詞: 秋谷銀四郎・麻倉未稀 / 作曲: 南申午 / 編曲: 奥慶一)
エアポートはドラマを待ってる (作詞: 有川正沙子 / 作曲: 南申午 / 編曲: 奥慶一)
恋しくて (作詞: 佐藤千恵子 / 作曲: 南申午 / 編曲: 矢野立美)

また、アルバムと同時発売されたシングル「Be My Life」（通算17枚目）には、以下の2曲が収録されています。

Be My Life (訳詞: 有川正沙子 / 作曲: Romano Trevisani, Ennio Tricomi & Neil Kolazek / 編曲: 奥慶一)
セラヴィと言わないで (作詞: 有川正沙子 / 作曲: 南申午 / 編曲: 矢野立美)

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