Self Portrait (稲垣潤一のアルバム)

稲垣潤一の10枚目のスタジオアルバム『Self Portrait』は、1990年4月4日にリリースされました。

このアルバムは、稲垣潤一の音楽キャリアの中でも重要な作品の一つであり、彼の多彩な音楽性を堪能できる内容となっています。アルバムには、先行シングルとしてリリースされた「1969の片想い」「SHINE ON ME」「心からオネスティー」の3曲が収録されています。

「1969の片想い」は、秋元康が作詞、桑村達人が作曲を手掛けた楽曲で、1960年代の懐かしい雰囲気を漂わせるメロディと、切ない片想いの心情を描いた歌詞が印象的です。「SHINE ON ME」は、桑村達人が作詞・作曲を手掛けたアップテンポなナンバーで、聴く人を元気づけるような力強いメッセージが込められています。そして、「心からオネスティー」は、大津あきらが作詞、松本俊明が作曲を手掛けたバラードで、稲垣潤一の情感豊かな歌声が際立つ、心に染み入るような楽曲です。

アルバムには、これらのシングルの他にも、「夏が消えてゆく」「いちばん近い他人」「この空」「恋するカレン」「YES,SHE CAN」「The Love is Too Late」「今夜は忘れたい」など、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。これらの楽曲は、それぞれ異なる作詞家や作曲家が手掛けており、稲垣潤一の音楽性の幅広さを引き出すことに貢献しています。

また、このアルバムには、豪華なミュージシャンたちが参加しています。キーボードには、大谷和夫、坂本洋、西本明、ベースには、富倉安生、斎藤巌、美久月千晴、ドラムスには、佐々木哲也、稲垣潤一、鎌田清、山木秀夫、ギターには、松下誠、岩井真一、長田進、サックスには、ジェイク・H・コンセプション、コーラスには、Eve、坂本洋、稲垣潤一、広谷順子、木戸やすひろ、比山貴咏史、ストリングスには、加藤JOEグループ、金子飛鳥グループなど、錚々たるメンバーが名を連ねています。彼らの演奏が、稲垣潤一の歌声を 더욱引き立て、アルバム全体のクオリティを高めています。

2002年に再発された盤には、未発表ボーナストラックとして、「今夜は忘れたい」（「1969の片想い」・歌詞違い）」が追加収録されています。この楽曲は、「1969の片想い」と同じメロディを持ちながら、歌詞が異なっており、また違った魅力を放っています。

『Self Portrait』は、稲垣潤一の音楽キャリアにおける重要な作品であり、彼の音楽性の幅広さと、卓越した歌唱力を堪能できる一枚です。ぜひ、多くの人に聴いていただきたいアルバムです。

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