Sensitive (曲)

sensitive (KOTOKOの楽曲)

「sensitive」（センシティブ）は、日本のシンガーソングライターKOTOKOが手掛けた楽曲です。2001年に発表され、自身が作詞、I'veの高瀬一矢氏が作曲および編曲を担当しています。この楽曲は、KOTOKOの初期のキャリアにおける重要な位置を占める一曲として知られています。

楽曲の背景と利用

この楽曲は、2001年1月19日にSelenから発売されたアダルトゲーム『義妹 ～背徳の契り～』の主題歌として制作されました。ゲームの物語世界を彩るオープニングテーマとして、多くのプレイヤーに聴かれました。その後、同ゲームを原作とするOVA作品『犠母妹』においても、エンディングテーマとして採用されています。KOTOKOがゲーム作品にソロ名義で楽曲を提供したのは、この「sensitive」が「涙の誓い」に続く3作目にあたります。当時のI'veサウンド、特に高瀬一矢氏の編曲スタイルが色濃く反映されており、初期KOTOKOの代表曲の一つとして数えられています。

リリースと収録

「sensitive」は当初、通常の音楽CDとしては市販されていませんでした。ゲーム『義妹 ～背徳の契り～』の購入者特典として配布された非売品CDに初めて音源化されました。具体的には、ソフマップの特典『犠妹 ～背徳の契り～ VISUAL/SONG DISC』や、メッセサンオーの特典『犠妹 ～背徳の契り～ VERSION UP DISC』に収録されました。

ファンからの強い要望もあり、オリジナルバージョンが初めて市販CDに収録されたのは、2003年10月30日にリリースされたI've Girlsコンピレーションアルバムシリーズの第5弾『OUT FLOW』でした。このアルバムへの収録により、より多くのリスナーが楽曲に触れる機会を得ました。

発表から長い年月を経て、この楽曲がKOTOKO自身の名義によるアルバムに初めて収録されたのは、2020年4月21日に発売されたゲームソングコンプリート・ボックスセット『KOTOKO's GAME SONG COMPLETE BOX "The Bible"』でした。これは実に約19年ぶりの自身の名義作品への収録となり、ファンにとっては待望の出来事でした。なお、この楽曲のリミックスバージョンは、現在のところいずれのアルバムにも収録されていません。

カバーバージョン

「sensitive」は、他のアーティストによってカバーもされています。

島みやえい子 (PEKO名義): 2001年8月1日発売のスペシャルディスク『GIBOMAI MINI FANDISC』に、「sensitive 2001」というタイトルで収録されています。このバージョンは後に、2007年12月29日発売のI'veのコンピレーションアルバム『I've MANIA Tracks Vol.I』にも再収録されました。
SHIHO: 同じく2001年8月1日発売のスペシャルディスク『GIBOMAI MINI FANDISC』に、「sensitive 2001 -REMIX-」として収録されています。
* 佐藤アスカ: 2022年12月17日発売のアルバム『The FRONT LINE COVERs 2022』に、「sensitive -Light snow mix-」として収録されました。

ライブパフォーマンス

「sensitive」は、KOTOKOのライブにおいても重要なレパートリーの一つとして披露されています。特に、2010年1月23日に開催された自身初の武道館ライブ『"thank you" and "from now" KOTOKO LIVE IN BUDOKAN 2010 『Pleasure X Pleasure = Pleasure!!!』』で演奏されたことは、多くのファンにとって印象深い出来事となりました。

この武道館公演でのパフォーマンスは、同名のライブ映像作品にも収録されています。また、2018年に開催されたツアー『KOTOKO LIVE TOUR 2018 "tears cyclone -廻-"』でも披露され、この時の映像は8枚目のオリジナルアルバム『tears cyclone -醒-』の初回限定盤に付属する特典Blu-ray Discに収録されています。発表から20年以上が経過してもなお、ライブで歌い継がれる楽曲として、ファンの間で根強い人気を誇っています。

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