Slack (ソフトウェア)

Slackとは

Slackは、スチュワート・バターフィールドによって開発され、2013年にリリースされたチームコミュニケーションツールです。その名称は"Searchable Log of All Conversation and Knowledge"の頭文字を取ったもので、すべての会話と知識を検索可能にすることを意味しています。

概要

Slackは、グループチャット、1対1のメッセージング（ダイレクトメッセージ）、音声通話をWebサービスとして提供しています。これらの機能は、デスクトップアプリ（Windows、macOS）やスマートフォンアプリ（iOS, Android）でも利用可能です。Googleドキュメント、Dropbox、GitHubなど、多様なサードパーティサービスとの連携が可能で、Slack内のすべてのコンテンツは、統合された検索ボックスから容易に検索できます。

元々は、Tiny Speck社（現Slack Technologies Inc.）が開発したオンラインゲーム「Glitch」の社内ツールが原型となっています。その後、2020年12月1日にセールスフォース・ドットコム（現セールスフォース）がSlack Technologiesを277億ドルで買収することで合意し、2021年7月21日に買収が完了しました。

機能

Slackは、IRC（インターネットリレーチャット）に似た機能を多く備えており、ユーザーはまず「ワークスペース」に参加します。ワークスペース内では、話題ごとに「チャンネル」を作成してコミュニケーションを取ったり、他のユーザーと直接メッセージをやり取りしたりできます。

各チャンネルやダイレクトメッセージには、ファイルの添付が可能であり、ワークスペース内のメッセージやファイルはすべて検索できます。さらに、APIが公開されているため、GoogleドライブやTrelloなどのWebサービスとの連携や、自作のアプリケーションとの連携も可能です。

メッセージング

Slackの主なメッセージング機能は以下の通りです。

チャンネル：話題別に作成されるチャットルーム。チャンネル名は「#」から始まる文字列で表現されます。
パブリックチャンネル：ワークスペース内のすべてのメンバーが参加・閲覧できるチャンネル。
プライベートチャンネル：招待されたメンバーのみが参加・閲覧できるチャンネル。
ダイレクトメッセージ・グループメッセージ：チャンネルを介さずに、ユーザー間で直接メッセージを送信する機能。1対1の場合は「ダイレクトメッセージ」、複数名の場合は「グループメッセージ」となります。
絵文字：メッセージに対して絵文字でリアクションを行ったり、メッセージ内に絵文字を挿入したりできます。Unicodeで規定された絵文字だけでなく、ワークスペース独自の絵文字を登録することも可能です。
ボット：Slack Appsを通じて、ボットユーザー機能が提供されています。これにより、ボットユーザーとチャットを通じて情報をやり取りしたり、指定されたURLへのPOSTをボットユーザーの発言としてSlack上に反映させることができます。

Slack AI

Slack AIは、チャンネルやスレッドの要約、検索など、人工知能を活用した機能です。Enterpriseプランの有料アドオンとして、2024年2月14日より米国と英国で提供が開始されました。

脚注

Slackの機能や利用方法については、公式ウェブサイトやヘルプドキュメントを参照してください。

関連項目

Chatwork
Google Chat
HipChat
LINE WORKS
Mattermost
Microsoft Teams

外部リンク

* Slack 公式ウェブサイト

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