Smalltown Girl

『Smalltown Girl』（スモールタウン・ガール）は、中村あゆみが1987年4月21日に発表した4枚目のスタジオ・アルバムです。発売元はマイカルハミングバードでした。

本作は、日本国内だけでなく、ロサンゼルスとニューヨークという海外のスタジオも使用して制作されました。この国際的な制作環境が、アルバムのサウンドに多様性と奥行きを与えています。中村あゆみは、本作を機に、デビュー当初からタッグを組んできたプロデューサーである高橋研から一旦離れ、1995年発売のアルバム『Cry Baby』まで、新たな制作体制へと移行しました。この変化は、彼女の音楽性の進化と新たな表現への挑戦を意味していました。

アルバムに収録された楽曲は、以下の通りです（作詞・作曲・編曲：高橋研、特記以外）。

1. Rolling Age（4:30）
8枚目のシングルとしてリリースされた楽曲。
2. Star Lights（3:24）
作曲：辻仁成。
3. Smalltown Girl（3:36）
作詞：中村あゆみ。アルバムのタイトル曲。
4. オクトーバー・ムーンに抱かれて（2:53）
5. つなぎとめてほしい（4:33）
作詞：辻仁成
6. Tokyo City Serenade（5:26）
作曲：松藤英男
7. 夜のディ・トリッパー（3:41）
ホーン・セクションとしてTower of Powerが参加。
8. ブルーにこんがらがって（3:24）
9. Thunder ＆ Rain（4:19）
ホーン・セクションとしてTower of Powerが参加。
10. Love Comes and Goes（4:45）

アルバム全体を通して、都会的なサウンドと、中村あゆみ自身の内面を映し出すような歌詞が特徴です。特に、Tower of Powerが参加した楽曲では、迫力のあるホーンセクションが楽曲を彩り、より一層ダイナミックなサウンドを演出しています。

『Smalltown Girl』は、中村あゆみの音楽キャリアにおける重要なターニングポイントとなった作品であり、1980年代の日本の音楽シーンを代表するアルバムの一つとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。

関連項目
1987年の音楽

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