SoftBank 831SH

SoftBank 831SHの概要

SoftBank 831SH（ソフトバンク はち さん いち エス エイチ）は、シャープが開発し、ソフトバンクモバイルが販売する携帯電話端末です。この端末は、2009年春モデルのミドルレンジとして位置付けられ、W-CDMA通信方式に対応しており、後継機として820SH、821SH、824SHの性能を引き継ぎつつ、新たな特徴を加えています。

特徴とデザイン

831SHは、折りたたみ式のデザインが特徴で、クリアパネルを使用したケースが透明感をもたらす美しい外観が際立っています。また、センターキーにはスピン加工が施されており、ユーザーにさりげない高級感を提供します。しかし、防水機能はありません。

この端末は、3.0インチのワイドQVGA NewモバイルASV液晶を搭載しており、高演色バックライトを使用してNTSC比120％の高い色再現性を実現しています。サブディスプレイには白色有機ELが採用されており、視認性も高いです。460gという軽量さ（109g）と、幅は49mmに収められているため、持ちやすく、コンパクトな感覚で扱えるのも魅力です。

使いやすさを高めるために、831SHではアークリッジキーが採用されており、快適なキー操作を実現しています。また、人気のある辞書キーも搭載されており、ユーザーの利便性を向上させています。

機能・サービス

831SHは、シャープの9xxシリーズ以外の端末として初めてモバイルウィジェットに対応しています。電池残量表示も充実しており、従来の目盛り表示に加えて、残りのパーセント表示や使用可能時間の表示が実現されています。さらに、キーパッドへのショートカット機能の割り当ても可能で、利便性が向上しています。

Bluetoothには対応していないものの、831SHは通話やメッセージのやり取りなど、基本的な機能に強みを持っています。

特別モデルと派生モデル

ハローキティとのコラボレーションモデルであるSoftBank 831SH KTは、サンリオハローキティの35周年を記念した特別な端末です。専用のパッケージや内蔵コンテンツもあり、ファンにとっては見逃せない一品です。

さらに、シニア層を対象としたGENTシリーズのGENT SoftBank 831SHsも登場しています。大きな文字表示や専用メニューの搭載により、利便性を追求する設計となっています。このモデルは、UMTS850/1900MHzおよびGSMクワッドバンドに対応しており、国際的な通信にも対応可能です。

歴史と不具合

SoftBank 831SHおよびそのコラボモデルが発表されたのは、2009年1月29日。以降、831SHは2月13日に発売され、続いて831SH KTも3月20日に市場に登場しました。831SHsは同年5月19日に発表され、即日発売されました。

ただし、いくつかの不具合が発生しており、これについてはソフトウェア更新により対処されています。不具合の内容には、登録データの上書き保存やメールの送受信に関する問題が含まれていました。

まとめ

SoftBank 831SHは、シンプルなデザインと高機能を兼ね備えた魅力的な携帯電話です。特にハローキティコラボモデルやシニア向けのGENTモデルは、それぞれ異なるニーズに応えています。これまでのソフトバンクの端末系譜を継承しつつ、新たな技術・デザインを取り入れた831SHは、多くのユーザーに愛される存在となっています。

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