SoftBank絵文字

SoftBank絵文字について

SoftBank絵文字は、ソフトバンクが提供する携帯電話に搭載されている独自の外字文字セットを指します。この絵文字は、Yahoo!ケータイやディズニー・モバイル、AppleのiPhoneなど、さまざまな端末で利用され、ユーザーのコミュニケーションを豊かにする役割を果たしています。ソフトバンク以前は、これらの絵文字はJ-Phone絵文字やVodafone絵文字と呼ばれていました。

歴史的背景

携帯電話キャリアの中でも、J-フォンの絵文字は非常に早い段階から登場しました。NTTドコモのiモード絵文字やDDIセルラーのEZweb絵文字に続いて、J-フォンでも絵文字が発表されたのです。特に動く絵文字の導入は、従来の文字概念を覆す画期的なものであり、その後の絵文字の進化に大きな影響を与えました。

当初は、J-フォンのスカイメールでのみ使用できましたが、時間と共にその使用範囲が広がり、ロングメールやWebページでも利用可能になりました。特にホームページ上では、サーバーで絵文字への変換が行われ、利用者へ配信される仕組みが採用されていました。

ソフトバンクへの移行

2003年には新たに拡張絵文字が登場し、さらに多くの表現が可能になりました。そして、ボーダフォンへとサービスが移行した際には、絵文字もVodafone絵文字と改名され、J-Phoneのロゴは撤去されました。ソフトバンクモバイルに改名された際には、Vodafoneのロゴも除去され、新たなスタートを切りました。

2009年にはiPhone 3Gが登場し、この端末から絵文字が簡単に入力できるようになると、SoftBank絵文字は世界中の端末で使用されるようになりました。さらに2010年には、iPhoneやiPadでUnicode 6.0を利用した表示が可能になり、より広い範囲のユーザーに対応したのです。

技術的な詳細

SoftBank絵文字は、ISO 2022に基づく特別な表現方法を持ち、具体的にはシフトインとシフトアウトのエスケープ文字を使用します。これにより、文字コードの中に1バイトの半角英数字を挟むことで外字を現します。ホームページ上では、特定のコードをコピー＆ペーストすることで絵文字を直接埋め込む必要があります。

また、Unicodeの外字も利用可能ですが、古い端末ではこの機能が無効な場合があります。2010年10月にはUnicode 6.0が公開され、SoftBank絵文字は他のキャリアの絵文字と共に正式に採用されました。ただし、一部のロゴや絵文字は採用されていない点もあります。

絵文字文化の一端

SoftBank絵文字は、携帯電話におけるコミュニケーションの一部として、ユーザー同士の距離を縮める役割を果たしています。また、関連する項目としては、iモード絵文字やEZweb絵文字、Unicode 6.0の携帯電話の絵文字一覧、さらには絵文字文化全般に対する興味が挙げられます。

絵文字は今や日常生活に欠かせない要素となっています。和田研フォントのように、Unicodeに収録されている絵文字をサポートするフリーフォントも登場し、さらに多様な表現を可能にしています。

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