Sound Library〜世界にひとつだけの本〜

Sound Library〜世界にひとつだけの本〜

『Sound Library〜世界にひとつだけの本〜』は、2010年4月からJFN系列で放送されているラジオ番組です。この番組は、ある女性の自伝的な物語を音楽と共に朗読する形式で展開され、毎回異なるエピソードが手に取るように描かれています。朗読は女優の木村多江が担当しており、番組が進むにつれて、彼女の声が聴く人を物語の世界へ引き込みます。また、脚本は北阪昌人が手がけています。

物語の主人公は月原加奈子という旅行会社に勤める女性です。各エピソードは「私の名前は、月原加奈子。旅行会社に勤めている」というセリフから始まります。彼女の日常の出来事、過去の思い出、さらには同僚や友人とのエピソードが、時代や状況に応じた音楽と共に描き出され、聞く人に感情的な共鳴を呼び起こします。

この番組は基本的には一話完結の形式ですが、ストーリーが続く場合もあります。また、過去のエピソードはポッドキャスト形式でも配信されており、ラジオ版とは若干内容が異なることもあります。具体的には、ポッドキャスト版では音楽のカットや、朗読中のBGMが異なるため、リスナーは新しい体験を楽しむことができます。

テーマ曲

番組のオープニングテーマにはアンドレ・ギャニオン featuring 高橋洋子の「めぐり逢い ANGELIC VOICE VERSION」が使われており、エンディングテーマはアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」がラジオ放送で流れます。このようにテーマ音楽が物語に華を添え、聴く者に深い印象を与えています。

放送局と放送時間

2022年春の時点での放送局は、各局によって異なる放送時間が設定されています。一部の局では放送が25分のため、番組の終了間際に花形音楽が流れる仕組みになっています。「radiko」や「radiko.jpプレミアム」を利用すれば、全ての局で聴取可能です。2022年4月からは月曜の午前5時に基本配信時間が設定され、一部の系列局で放送されています。特筆すべきは、エフエム北海道、エフエム愛媛、エフエム福岡が放送開始当初からネットされていない点です。

書籍化と公開収録

2011年には、初期に放送された25話分が「世界にひとつだけの本」という書籍としてPHP研究所から出版されました。この書籍化は多くのリスナーに好評であり、番組中に告知が流れました。また、2021年11月にはFM岐阜で初めての公開収録が行われ、木村多江と脚本家の北阪昌人のトークショーも開催されました。収録された物語は、後に放送される際に特別な形で聴かれることになります。

特記事項

物語には毎回サブタイトルが付けられますが、ラジオ版ではアナウンスが行われないため、サブタイトルはホームページやポッドキャスト等で確認することができるようになっています。放送では過去の物語が再放送されることもあり、特に初期エピソードに対する興味も一新されています。

このように『Sound Library〜世界にひとつだけの本〜』は、心に響く物語と音楽でリスナーを魅了し続けています。

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