Stata

Stata (ステータ、スタータ)とは

Stataは、1985年にStataCorp社によって開発された統計解析ソフトウェアです。経済学、社会学、政治学、医学（臨床疫学）、疫学など、幅広い分野で利用されています。その名前は、"statistics"（統計）と"data"（データ）を組み合わせたものに由来します。頭字語ではないため、すべて大文字で「STATA」と表記するのは誤りです。読み方としては、「すたーた」や「すてーた」などがありますが、特定の読み方は定められていません。

Stataの主な機能

Stataには、以下のような機能が搭載されています。

データマネジメント: データの入力、加工、整理など、データ分析に必要なデータ管理を効率的に行うことができます。
統計分析: 様々な統計手法を用いた分析が可能です。記述統計、回帰分析、分散分析、多変量解析など、幅広い分析に対応しています。
図表作成: 分析結果を可視化するためのグラフや表を作成できます。
シミュレーション: モンテカルロ法などを用いて、確率的な現象をシミュレーションすることができます。
プログラミング: Stata独自のプログラミング言語を用いて、高度な分析や自動処理を行うことができます。

Stataの特徴

価格

有償の統計ソフトウェアの中では比較的安価に入手できます。学生向けの割引制度なども用意されています。

多言語対応

バージョン14からはUnicodeに対応しており、日本語テキストも問題なく処理できます。

ヘルプ機能

ヘルプ機能が充実しており、`help コマンド名`と入力することで、コマンドの詳細な解説やサンプルスクリプトを参照できます。

ユーザーコミュニティ

R言語と同様に活発なユーザーコミュニティが存在し、ユーザーが開発した統計解析パッケージを容易に利用できます。

CUIとGUI

作図の一部を除き、コマンドラインインターフェース（CUI）とグラフィカルユーザーインターフェース（GUI）の両方に対応しています。GUIで操作すると、対応するCUIコマンドが出力されるため、GUIでの操作に慣れた後、自然にCUIでの操作も学習できます。

バージョン履歴

Stataは定期的にバージョンアップが行われており、新機能の追加やバグ修正が行われています。最新バージョンは公式ウェブサイトで確認できます。

参考情報

gretl: Stataのデータファイルを読み込むことのできるフリーの統計解析ソフトウェア
UCLAのStataサイト: https://stats.idre.ucla.edu/stata/
StataのFAQ: https://www.stata.com/support/faqs/
Stataフォーラム: https://www.statalist.org/forums/
Tokyo.Stata: https://tokyo-stata.herokuapp.com Slackのオープンワークステーション（日本語）

関連項目

数値解析ソフトの比較
数値解析ソフトウェアの一覧
Mathematica
Maple
Maxima
Gretl

関連書籍

「Stataで計量経済学入門 第2版」（筒井 淳也 (著), 水落 正明 (著), 秋吉 美都 (著), 坂本 和靖 (著), ミネルヴァ書房、2011年5月30日）
「Stataによる医療系データ分析入門 」（浦島 充佳 (著)、東京書籍、 2014年5月10日）
「改訂 Stataによる社会調査データの分析: 入門から応用まで 」（石黒 格 (著)、北大路書房本、2014年5月13日）
「Stataによるデータ分析入門 第3版 ~経済分析の基礎から因果推論まで」（松浦 寿幸 (著)、東京書籍、 2021年12月11日）

外部リンク

Stata: Software for Statistics and Data Science 公式ウェブサイト: https://www.stata.com/
Stata | Explore our products StataCorp 社の製品紹介ページ (英語): https://www.stata.com/products/

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