Stickam JAPAN!

Stickam JAPAN!（スティッカムジャパン）とは

Stickam JAPAN!は、株式会社E-Times TechnologiesとAdvanced Video Communications, Inc.が共同で運営していたライブ配信コミュニティサービスです。2006年に正式オープンし、インターネット環境とWebカメラさえあれば、誰でも無料でライブ映像を配信できる手軽さが魅力でした。一般には「スティッカム」という愛称で親しまれ、「ステカム」といった略称も使われていました。

2023年11月にサービスを終了しましたが、それまでの間、様々な機能やイベントを通じて、多くのユーザーに利用されていました。

主要機能

Stickam JAPAN!は、ライブ配信を中心に、様々な機能を提供していました。

ライブ映像配信（ストリーミング）: Webカメラを使って、誰でも手軽にライブ映像を配信できました。
タイムライン（ブログ）・動画投稿: ライブ配信だけでなく、ブログ形式での情報発信や、動画の投稿も可能でした。
ライブチャット: テキストチャットに加え、最大9人までのビデオチャット機能も搭載されていました。
お気に入り会員のフォロー: 気になるユーザーをフォローすることで、そのユーザーの配信や投稿をチェックできました。
スティッカムホームにおけるコンテンツ販売（収益化）: 自身のコンテンツを販売し、収益を得ることも可能でした。

沿革

Stickam JAPAN!は、2006年の正式オープン以降、様々な機能追加やイベント開催を通じて、サービスを拡大していきました。

2005年: Advanced Video Communications, Inc.が「Stickam.com」をオープン。パーティチャット機能をリリース。
2006年: 「Stickam JAPAN!」ベータ版がオープン。E-Times Technologiesと業務提携し、正式オープン。携帯版サービス「Stickam Mobile」も開始。
2007年: オンラインTVプログラム「スティッカムTV」を開始。無料テレビ電話機能「ココロライン」をリリース。実験的サービスを公開する「Stickam JAPAN!ラボ」を開設。
2008年: スティッカムオーディションをオープン。JASRAC管理楽曲の利用許諾契約を締結。
2009年: スティッカムTVが有料サービスへ移行。アンドロイド携帯向け視聴アプリ「Stickam Viewer」をリリース。プレミアムサービスを開始。
2010年: ペイパービュー形式の視聴課金に対応した「M3BOX」のサービスを開始。iPhone/iPod touch用視聴アプリをリリース。Twitterとの連携サービスを開始。内閣府や経済産業省などの行政事業レビューのライブ配信を実施。
2011年: Facebookやmixiの認証機能を利用したコミュニティライブ機能「いいね！生」と「ミク生」をリリース。BIGLOBEのペイメントサービス「ポチ」と連携。
2014年: コンテンツ販売支援サービス「スティッカムホーム」を開始。
2015年: サイトリニューアルとシステム一新。iOS向けライブ配信/視聴アプリをリリース。
2018年: チャットテキスト読み上げ機能やHTML5対応ライブ配信プレーヤーをリリース。
2019年: チャットにおける音声入力機能や、かんたん配信におけるデスクトップキャプチャー機能をリリース。
2023年: Stickam JAPAN!のサービスを終了。

連携企業・団体

Stickam JAPAN!は、テレビ東京、マイクロソフト、アール・エフ・ラジオ日本、京商、カプコン、キングレコードなど、様々な企業や団体と連携していました。これらの連携を通じて、イベントのライブ配信や、番組の共同制作などが行われていました。

主な連携企業・団体は以下の通りです。

テレビ東京
マイクロソフト / ランシステム
アール・エフ・ラジオ日本
京商
ダレット
ケイブ
ビクターエンタテインメント

まとめ

Stickam JAPAN!は、手軽にライブ配信を楽しめるコミュニティサービスとして、多くのユーザーに利用されていました。様々な機能やイベント、企業・団体との連携を通じて、日本のインターネット文化に一定の影響を与えたと言えるでしょう。サービスは終了しましたが、その足跡は、ライブ配信サービスの歴史の中で、記憶されることでしょう。

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