Susie

Susie（スージー）は、竹村嘉人氏によって開発された、Microsoft Windows上で動作するグラフィックビューアソフトウェアです。

Susieの概要

Susieには、初期の16ビット版である「Susie」と、Windows XPなどの32ビットOSに対応した「Susie32」が存在します。かつてはWin32sにも対応していたため、一部のバージョンではWindows 3.1環境でもSusie32を利用することが可能でした。

Susieの大きな特徴は、プラグイン機構によって対応する画像フォーマットを拡張できる点です。標準状態ではBMP形式のみに対応していますが、専用のプラグインを導入することで、様々な画像形式を扱うことができるようになります。ただし、Susie本体にはアニメーション再生機能がないため、GIFアニメーションやMNGのようなアニメーションフォーマットには制限があります。

2002年10月20日にバージョン0.47bが公開された後、長らくバージョンアップが停止していましたが、2007年9月29日に全面的に開発をやり直したバージョン0.50 alpha1が公開され、その後も開発が継続されています。

Windows Vista以降のOSでは、カタログ機能のフォルダツリービューが正常に動作しないという不具合が存在します。この不具合を解消するには、ユーザー自身がレジストリキーを変更する必要があります。

Susie Plug-inについて

Susieの対応画像フォーマットを拡張する仕組みが、Susie Plug-inです。このプラグインは、データの読み込みを行い、デバイス独立ビットマップ（DIB）にレンダリングするという基本的な構造を持っています。プラグインの拡張子は、64ビット版では「sph」、32ビット版では「spi」、16ビット版では「plg」となります。

Susie Plug-inは仕様が公開されているため、多くの有志によって多様なプラグインが開発されています。これにより、AVIF、WebP、JPEG 2000、PNG、JPEG、GIFなど、広く使用されている画像フォーマットや、特定のソフトウェアのバイナリデータ、コンピュータゲームのデータなどを読み込むことが可能になります。

画像読み込み以外にも、コンバータプラグインや、書庫ファイルをディレクトリのように扱えるプラグインも存在します。中には、動画や音楽の再生を可能にするプラグインもあります。

Susie Plug-inの汎用性の高さから、多くのグラフィックソフトウェアがSusie Plug-inに対応しています。ただし、Susie Plug-inへの対応を謳っていても、プラグインとの互換性に問題があるソフトウェアも一部存在するため、注意が必要です。

まとめ

Susieは、プラグインによる柔軟な拡張性を備えた、Windows向けの強力なグラフィックビューアです。長年の開発停止期間を経て、現在は活発に開発が進められており、多くのユーザーに利用されています。

関連情報

ViX: 別の画像ビューアソフトウェア。
Linar: 関連ソフトウェア。

外部リンク

Susieの部屋
kana's Home Page
Shimitei's homepage
Susieプラグインかたろぐ

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