T・J・ウォード

T・J・ウォード：NFLで輝いた名セイフティ

T・J・ウォード（Terrell Ray Ward Jr.、1986年12月12日生まれ）は、アメリカンフットボールの元選手です。オレゴン大学で才能を開花させ、NFLでは卓越したセイフティとして活躍しました。

大学時代

オレゴン大学ダックスの一員として、ウォードはフットボールの基礎を築きました。その才能は早くから注目され、NFLへの道を切り開きました。

NFLでのキャリア

クリーブランド・ブラウンズ時代 (2010-2013)

2010年のNFLドラフトで、ウォードはクリーブランド・ブラウンズから2巡目（全体38位）で指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。

2010年シーズン: 全16試合に先発出場し、123タックル、2インターセプトを記録。しかし、ベンガルズ戦での危険なタックルで罰金処分も受けるなど、課題も見られました。
2011年シーズン: 怪我に苦しみ、39タックル、1サックに終わりました。
2012年シーズン: 復調し、14試合に先発出場。68タックル、1サック、1インターセプトを記録しました。
2013年シーズン: 全16試合に先発出場し、123タックル、1.5サック、2インターセプト、1ファンブルフォース、10パスディフェンスを記録。プロボウルとオールプロのセカンドチームに選出され、キャリア最高のシーズンを送りました。

デンバー・ブロンコス時代 (2014-2016)

2014年3月11日、ウォードはデンバー・ブロンコスと4年2300万ドルの契約を結びました。ブロンコスでもその実力を発揮し、チームの成功に大きく貢献しました。

2014年シーズン: 2年連続でプロボウルに選出されました。
2015年シーズン: 61タックル、2サック、2ファンブルフォース、6パスディフェンドを記録。チームは12勝4敗でAFC第1シードを獲得し、スーパーボウルに進出。カロライナ・パンサーズとの第50回スーパーボウルでは、7タックル、ファンブルリカバー、インターセプトを記録し、チームのスーパーボウル制覇に大きく貢献しました。

2017年2月、ブロンコスからリリースされました。

ブロンコス退団後

2017年9月3日にタンパベイ・バッカニアーズと契約。その後、2020年10月1日にアリゾナ・カージナルスと契約しましたが、10月20日にリリースされました。

2021年4月21日、ウォードは現役引退を表明し、NFLでの輝かしいキャリアに終止符を打ちました。

家族・親族

ウォードはスポーツ一家に育ちました。弟のテロン・ウォードはアトランタ・ファルコンズに所属していたランニングバックであり、いとこのモーリス・ジョーンズ＝ドリューも元NFL選手です。

プレースタイルと評価

ウォードは、高い身体能力と優れた判断力を武器に、NFLでトップクラスのセイフティとして活躍しました。特に、ランストップとパスディフェンスの両面で高い能力を発揮し、チームの守備を支えました。また、リーダーシップにも優れ、チームメイトからの信頼も厚かったです。

引退後

引退後も、ウォードはフットボール界に貢献しています。解説者やコーチとして、次世代の選手育成に力を注いでいます。彼の経験と知識は、多くの若い選手たちにとって貴重な財産となっています。

T・J・ウォードは、その卓越した才能と努力で、NFLの歴史に名を刻んだ偉大な選手の一人です。彼の活躍は、これからも多くのファンに語り継がれることでしょう。

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