T-2女川墜落事故

T-2女川墜落事故

T-2女川墜落事故は、2000年3月22日に宮城県女川町で発生した航空機墜落事故です。

事故概要

発生日時: 2000年3月22日午後2時5分頃
発生場所: 宮城県女川町指ヶ浜山林
状況: 航空自衛隊松島基地所属のT-2練習機が訓練からの帰投中に山林に墜落
犠牲者: 訓練学生のA三等空尉（当時25歳）

事故当時、A三等空尉は単独飛行訓練中で、T-2練習機への搭乗は15回目、単独飛行としては2回目の訓練飛行でした。事故機は訓練を終え、松島基地へ帰投する予定でしたが、午後2時5分に無線連絡が途絶え、その後墜落が確認されました。

事故発生後、石巻警察署と救難機が現場に急行。T-2練習機の墜落と、それに伴う山火事を確認しました。山火事は直ちに消し止められましたが、墜落機の残骸の中からA三等空尉の遺体が発見されました。

事故の経緯

事故当日、A三等空尉はT-2練習機を操縦し、単独飛行訓練を実施していました。A三等空尉の総飛行時間は約270時間で、当時はパイロットになるための教育を受けている操縦学生でした。

午後1時17分、A三等空尉は単独飛行訓練を終え、松島基地に帰投する予定でしたが、午後2時5分に無線連絡が途絶しました。

その後、午後1時55分頃、「宮城県女川町指ケ浜の山林に飛行機が墜落し、山火事が起きた」との119番通報があり、警察と救難隊が現場に駆け付けました。

現場では、T-2練習機が墜落し、周囲に山火事が発生しているのが確認されました。山火事はすぐに消し止められましたが、焼け跡からA三等空尉の遺体が発見されました。

事故の影響

この事故の後、同じ年の7月には、同じ第4航空団所属のブルーインパルスが牡鹿半島に墜落する事故が発生しました。これらの事故は、いずれも女川原発周辺（10km圏内）で発生したものでした。

本件を含む航空自衛隊での一連の墜落事故を契機に、航空自衛隊では安全意識の向上と再発防止策の徹底を目的として、「航空自衛隊安全の日」が制定されました。

関連項目

* 航空自衛隊安全の日

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