TAC (予備校)

TAC株式会社の概要

TAC株式会社は、東京に本社を置く資格取得の専門予備校で、国家試験や各種認定資格の取得を目指す学生たちの支援を行っています。公認会計士を主な対象としつつ、様々な資格講座や教育サービスが提供されており、多くの受講生に支持されています。

会社の基本情報

TACは東京都千代田区に本社を構え、東京証券取引所のスタンダード市場に上場しています。直営校は23校、提携校は15校を持ち、全国に展開しています。また、資格取得に関する情報を提供する「TACNEWS」を毎月発行しており、有料ではあるものの受講生にとっては無料で手に入る特典があります。

この情報誌には、経営者インタビューや各校舎の紹介、講座情報が掲載されており、多くの人たちに役立つ情報が詰まっています。特に、公認会計士の勉強をする学生にとっては、実際に業界で活躍する人たちの声を聞くことができる貴重な資料となっています。

歴史の歩み

TACは1980年に創業者の斎藤博明によって設立され、1988年には現在の商号に変更されました。その後、1993年に本社を移転し、2001年にはJASDAQに公開。2004年には東京証券取引所の第一部に上場を果たしました。また、2009年には競合の早稲田セミナーを事業譲受し、さらなるサービス拡充を図っています。

プログラムの多様性

TACは資格取得以外にも、多岐にわたる教育事業を展開しています。会計資格や公務員試験に向けた対策講座のほか、社会人向けの講座もあります。特に簿記分野では、年に一度の「簿記チャンピオン大会」を開催し、受講生が競い合いながら実力を試す機会を提供しています。この大会は日本公認会計士協会の後援を受け、日商簿記検定の問題を用いて得点を競います。

社会的な側面

TACはその成長過程の中で、いくつかの課題にも直面しました。従業員の過労死や合格者数の水増し表示問題などがあり、労働環境や企業の透明性を向上させる必要性が叫ばれています。また、設置を申請していた専門職大学院が法令違反に伴い取り下げられるなど、企業としての信頼性が課題となっています。

株式と雇用状況

2020年3月31日の時点で、TACは74,000,000株の株式を発行しており、実際に流通しているのは約18,504,000株です。株主への優待として、一定数以上の株式を保有する株主には受講割引券が贈呈されています。労働組合はないとのことですが、現在も多くの関連事業を展開し、時代に合わせた人材育成を続けています。連結子会社としても多様な企業を持ち、教育と職業紹介分野において存在感を示しています。

現在の展望

今後もTACはキャリア支援や資格教育において更なる成長を目指しつつ、多様なニーズに合わせたプログラム開発および提供を進めていくことでしょう。受講生の合格をサポートする環境を整え続け、より良い教育サービスを提供していくことが期待されている企業です。

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