TEAM (宣教団体)

TEAM（ゼ・エバンゼリカル・アライアンス・ミッション）

TEAM（ティーム、正式名称: The Evangelical Alliance Mission）は、アメリカ合衆国に本部を置く、プロテスタントの超教派国際宣教団体です。特定の教派に限定されない立場から、世界各地で、地域社会に根差した多様な宣教活動を展開しています。

団体の起源は、1891年にフレデリック・フランソンがイリノイ州シカゴで創設したスカンジナビアン・アライアンス・ミッション・オブ・ノースアメリカ（SAM）にあります。SAMは、中国大陸で活躍していたハドソン・テイラーが主導したチャイナ・インランド・ミッション（現在のOMFインターナショナル）の働きに影響を受け、信仰を基盤とした国内外への宣教を目指しました。

日本への宣教も、団体の設立と同年に開始されました。1891年には15名の宣教師が来日し、伝道を開始。彼らの活動は広がりを見せ、1904年には「日端同盟基督協会宣教師社団法人」として、日本政府から正式な認可を得て活動の基盤を確立しました。

第二次世界大戦後の混乱期を経て、TEAMは日本での活動を本格化させます。この時期に団体名が現在のTEAMに変更されたとされています。1948年には、当時の日本基督教団を離脱した一部のグループが、SAM/TEAMの協力のもと、日本同盟基督教団を設立しました。TEAMは、この教団の成立に深く関与し、日本の教会形成を支援しました。

また、TEAMは日本のキリスト教メディアの発展にも重要な役割を果たしました。1950年、TEAM宣教師K.マクビーティは、日本のクリスチャンである湖浜馨と共に、キリスト教出版・販売の最大手である「いのちのことば社」を設立しました。さらに1951年には、TEAM宣教師A.シーリーが羽鳥明と協力して、キリスト教ラジオ放送局「太平洋放送協会（PBA）」を設立。これらのメディアは、戦後日本の社会に福音を届ける上で、現在も重要な働きを担っています。

TEAMは、日本の他の福音派宣教団体とも連携を強化しました。1982年には、日本伝道ミッションを合併。現在も、日本伝道福音教団をはじめとする協力団体と共に、日本国内での宣教を進めています。

日本での活動に貢献した主なTEAM宣教師には、K・マクビーティ、A・シーリー、ラッセル・ステルワゴン、ジークフリード・ブッスらがいます。

関連団体としては、設立に関わった「いのちのことば社」、「太平洋放送協会」のほか、過去にFEBCの日本向け放送「チーム・ラジオ」を運営した時期があること、そして東京基督教大学などが挙げられます。

TEAMは、設立から130年以上にわたり、世界各地、特に日本において、信仰に基づく宣教活動を展開し、多くの人々に福音を伝えると共に、教会や関連団体の設立・育成を通して、キリスト教界の発展に寄与し続けています。

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