THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション

『THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション』（原題：The Forger）は、2014年に製作されたアメリカのクライムスリラー映画です。ジョン・トラボルタが主演を務め、クリストファー・プラマー、タイ・シェリダンらが共演しています。

物語は、天才的な腕を持つ贋作画家レイモンド・J・カッター（レイ）が、刑務所からの早期釈放と引き換えに、犯罪組織のボス、キーガンと裏取引をするところから始まります。レイがそこまでして自由を求めたのは、最愛の息子ウィルがガンで余命わずかだと知ったためでした。出所後、レイはウィルとの再会を果たし、父と子の間にできてしまった溝を埋めようとします。ウィルと「どんな願いも3つ叶える」という約束を交わし、レイは息子の望むことをできる限り叶えようと奔走します。ぎこちなかった父子の関係は次第に改善していくのでした。

そんなある日、レイはキーガンから、釈放の見返りとしてボストン美術館に展示されているモネの名画『散歩、日傘をさす女性』を盗み出し、贋作とすり替えるという危険な仕事を強要されます。家族を危険に晒さないためにも、この仕事を完遂させようと、レイは父親のジョセフに助けを求めます。しかし、ウィルも父の仕事を手伝いたいと志願してきます。それはウィルの最後の願いでした。最初は反対するレイでしたが、ウィルの強い意志に押され、息子を計画に加えることを決意します。こうして、親子三代による名画強奪計画が実行されることになります。

計画当日、レイはなんとか名画を盗み出すことに成功します。しかし、キーガンは約束を守るつもりはなく、レイは痛めつけられてしまいます。しかし、レイはキーガンの裏をかき、別の組織を使って彼を抹殺させます。そして、キーガンを追っていた女捜査官ペイズリーに、その別組織のボスの情報を渡します。仕事を終え、大金を手にしたレイは、ウィルとジョセフと共に南の島でバカンスを楽しみ、ウィルと最期の言葉を交わします。

この映画には豪華なキャストが集結しています。主人公のレイモンド・J・カッターをジョン・トラボルタが演じ、レイの父親ジョセフ・カッターをクリストファー・プラマー、レイの息子ウィル・カッターをタイ・シェリダンが演じています。他にも、アビゲイル・スペンサーがペイズリー捜査官役、アンソン・マウントがキーガン役で出演しています。

映画は2014年のトロント国際映画祭で初上映された後、2015年4月24日にアメリカ合衆国で劇場公開されました。日本語吹替版では、藤真秀がレイモンド・J・カッター、柴田秀勝がジョセフ・カッター、平野潤也がウィル・カッターの声を担当しています。

『THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション』は、天才的な贋作画家が、家族のために危険な仕事に挑む姿を描いた、緊迫感あふれるクライムスリラーです。親子の絆や葛藤を織り交ぜながら、観る者を最後まで惹きつけます。

もう一度検索