THE FRUSTRATED

アルバム『THE FRUSTRATED』について

『THE FRUSTRATED』は、日本のロックバンドGLAYによるメジャー8作目のアルバムで、2004年3月24日に東芝EMI/アンリミテッド・レコードからリリースされました。このアルバムは、前作『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』から約1年半ぶりに発表され、GLAYのデビュー10周年記念の作品として、彼らのこれまでの集大成的な作品となっています。

制作背景と音楽スタイル

本作の特徴は、全体的にライブ感を重視した作風であることです。リーダーのJIROは、プロデューサーの佐久間正英と共に、エッジの効いたサウンドや気持ちの良い8ビートの追求に力を入れました。また、キーボードの使用を減少させ、アンサンブルの音色やコード進行を重視することで、独自の音作りが図られています。さらに、メンバーは曲に対して今まで以上の愛情を注ぐことを目指していたといいます。

アルバムには、特別なゲストミュージシャンが参加しています。ホーンセクションでは東京スカパラダイスオーケストラがコラボレーションし、ストリングスには溝口肇が手掛けた楽曲もあり、幅広い音楽スタイルが取り入れられています。

ライブツアーとCD化

アルバムリリース前には、『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS 2003』での先行披露や、2004年に行われた『GLAY CONCERT TOUR 2004 X-RATED』において、全楽曲が演奏されました。これらのライブ音源は、リリース後にシングルとしてCD化され、ファンへの注目を集めました。さらに、初回限定盤にはレコーディングのドキュメンタリー映像が収録されているDVDが付随し、深い制作の裏側を知ることができます。

評価と受賞歴

音楽雑誌『ザッピィ』やCDジャーナルをはじめ多くのメディアが、このアルバムを高く評価しました。特に、10周年という節目に相応しい堂々とした作品であると称されています。また、著名な音楽評論家たちも「GLAYの最高傑作」と評価し、プロデューサーからも「素晴らしいアルバム」と称賛されました。

収録曲一覧

アルバムには様々な楽曲が収録されています。代表曲として「HIGHCOMMUNICATIONS」、「THE FRUSTRATED」、「BLAST」などがあり、各曲はGLAYの独特なスタイルが反映されています。特に、「HIGHCOMMUNICATIONS」はその後のツアー名にも使用されるなど、印象的な1曲となっています。

また、歌詞にはTAKUROやTERUの個人的な体験や感情が色濃く反映されており、聴く人に強いメッセージを伝えます。

結論

『THE FRUSTRATED』は、GLAYの音楽的進化と10年の集大成を象徴する作品です。アルバムの中にはライブ感が溢れ、友人やファンと共に楽しめる楽曲が多く収められています。今もなお新たなファンを獲得し続けているこの作品は、まさにロックバンドとしてのGLAYのアイデンティティを深める大切な一枚と言えるでしょう。

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