『The GODFATHER 2』(
ゴッドファーザー2)は、
エレクトロニック・アーツより
2009年4月16日に発売されたクライム
アクションゲームです。
1974年の映画『
ゴッドファーザー PART II』を原作とし、1950年代後半を舞台に、
マフィアのボスとして生きる主人公の物語を描いています。
ゲーム概要
本作の舞台は
1958年から1959年の
ニューヨーク、
マイアミ、
キューバの
首都ハバナです。マップは簡略化されていますが、当時の街並みを忠実に再現しており、プレイヤーはそれぞれの都市で異なる雰囲気を感じることができます。
ストーリー
物語は、
1958年12月31日の
キューバ革命勃発から始まります。主人公ドミニクは、ファミリーのボスを失い、ドン・マイケル・
コルレオーネからファミリーのボスに任命されます。ドミニクは、
ニューヨーク、
マイアミ、
ハバナを股にかけ、敵対ファミリーとの抗争を繰り広げ、
コルレオーネ・ファミリーの勢力拡大に奔走します。
ゲームシステム
- - キャラクターカスタマイズ:主人公の顔、スタイル、服装を自由にカスタマイズできます。
- - 部隊編成:用心棒、破壊、火付け、衛生士、金庫破り、機械技師など、それぞれ異なる能力を持つ部下を雇用し、命令できます。
- - ドンズ・ビュー:マップ画面では、部下の能力強化や街の情報収集、司令、クルー編成が可能です。部下をカポやアンダーボスに昇進させ、組織力を強化できます。
- - 縄張り争い:ライバルファミリーが所有するダイナー、レストラン、倉庫、工事現場、ディスコ、カジノなどを制圧することで、収入を増やし、組織を強化できます。制圧した施設にはガードマンを配置して防御力を高めることも可能です。
- - シンジケートシステム:各シンジケートを支配することで、装甲車や攻撃力アップなどのボーナスを得られます。しかし、敵に奪還されたり破壊されたりすると、再取得まで使用できなくなります。
- - ファミリー制圧:敵対ファミリーのすべてのシンジケートや店舗を奪うと、そのファミリーの屋敷が開放され、制圧できるようになります。屋敷を爆破すると、ファミリーを壊滅させ、領地を自分のものにできます。
- - 堕落職員システム:各地の警察署長、裁判官、FBI捜査官などから、暗殺や施設爆破の依頼を受け、成功すると彼らの権力を利用した見返りが得られます。ゲームクリア後は、有料で見返りを購入することも可能です。
エリア
ゲームは、3つの都市を舞台に展開します。
登場人物
- - ドミニク:本作の主人公。コルレオーネ・ファミリーの幹部で、ファミリーのボス。
- - ドン・マイケル・コルレオーネ:コルレオーネ・ファミリーのドン。ドミニクを信頼しています。
- - フレド:マイケルの兄弟。ストーリー中盤でマイケルを裏切ります。
- - トム・ハーゲン:ドミニクの相談役(コンシリエーリ)。主人公に様々な助言を行います。
- - ハイマン・ロス:マイアミのマフィアの大物。キューバ政府の協力者で、ストーリー終盤でドミニクに殺害されます。
- - ミッチェル:CIAのエージェント。フィデル・カストロ暗殺をドミニクに依頼します。
- - アルメイダ:コルレオーネ・ファミリーの敵対組織のリーダー。ハバナ郊外に私邸を構えます。
- - フィデル・カストロ:キューバの国家評議会議長。
登場武器
ゲームには様々な武器が登場し、レベルを上げることで性能が向上します。
登場車両
各エリアで異なる車両が登場します。
- - 4ドア車:ビュイック、キャデラック、シボレー、メルセデス・ベンツなど
- - クーペ:シボレー・コルベット
- - スポーツカー:シボレー・コルベット・ロンディン、ダッジ・スーパービー
- - 商用車:シボレー・Cシリーズ、フォード・エコノライン、フォード・F・100など
- - 警察車両:ダッジ・コロネット、GMC・バリュー・バン
- - 軍用車両:GAZ 63、UAZ-469
ラジオ局
各都市で異なるラジオ局の音楽が楽しめます。
日本語版について
日本語版はコンシューマ機(プレイステーション3、
Xbox 360)のみで、PC版は開発・販売されていません。日本語化パッチやMODも存在しません。また、規制により、一般人の殺傷はできないように修正されています。
本作は、映画『
ゴッドファーザー PART II』の世界観を忠実に再現しつつ、プレイヤー自身が
マフィアのボスとして、組織を拡大していく過程を楽しむことができるクライム
アクションゲームです。