THE HEARTS

『THE HEARTS』

『THE HEARTS』（ザ・ハーツ）は、山下久美子によるセルフカヴァー・ベスト・アルバムで、2000年6月25日に東芝EMI / EASTWORLDから発売されました。このアルバムは、彼女のデビュー20周年を記念する企画の第一弾としてリリースされたもので、収録されている楽曲は彼女自身の過去のヒット曲を改めて録音したものです。

概要

本作では、それぞれの楽曲に異なるプロデューサーを迎えており、彼女の多様な音楽性が光る作品に仕上がっています。これは、デビュー20周年という節目を迎えた観点から、再評価されるべき楽曲たちを新たな音色で提供する意図が込められています。翌年の2001年には、20周年企画の第2弾として、山下の初のカヴァー・アルバム『Souls』がリリースされました。

収録楽曲

アルバムには、彼女の象徴的な楽曲が多数収録されており、その中には特別なゲストミュージシャンも参加しています。以下に、いくつかの代表曲について詳しくご紹介します。

So Young featuring 佐野元春

この曲は、3rdスタジオ・アルバム『雨の日は家にいて』に収録されている「So Young」の新たな解釈です。特に、佐野元春とのコラボレーションにより、より深い表現力が加わっています。また、演奏には当時の佐野のバックバンドが参加しており、ライブ感あふれる仕上がりです。

こっちをお向きよソフィア

8thシングルとしてリリースされた「こっちをお向きよソフィア」のセルフカヴァー。コーラスには吉川晃司が参加しており、彼とのハーモニーによってさらなる魅力を引き出しています。

バスルームから愛をこめて

山下のデビューシングル「バスルームから愛をこめて」は、特に思い出深い楽曲です。このセルフカヴァーでは、サザンオールスターズの桑田佳祐がコーラスに参加し、独特の温かみが加わっています。

微笑みのその前で

20thシングルとして知られるこの楽曲も新たに表現され、彼女の成熟したボーカルが新しい解釈をもたらしました。

いっぱいキスしよう

この曲は24thシングルであり、アコースティック・ギターの演奏にはRCサクセションの仲井戸麗市が参加しています。彼の繊細なプレイが楽曲の心を豊かにしています。

瞳いっぱいの涙

11thシングルとして親しまれる「瞳いっぱいの涙」は、彼女の感情が込められたボーカルが際立っています。

Tonight 〜 星の降る夜に

21stシングルの「Tonight (星の降る夜に)」もまた、その魅力を再発見する機会を提供しています。

Lilith

18thシングルの「リリス」は、バック演奏にザ・グルーヴァーズが参加しており、特有のリズム感が全体のクオリティを引き上げています。

you used to-SMILE

アルバム『SMILE』に収録されている「you used to-SMILE」のセルフカヴァーも、このアルバムの面白いポイントの一つです。

SINGLE

16thシングル「SINGLE」は、彼女の魅力が凝縮された楽曲で、改めてその素晴らしさを味わうことができます。

赤道小町ドキッ

6thシングル「赤道小町ドキッ」では、ドラムにYMOの高橋幸宏が参加し、アレンジに新たな息吹がもたらされています。

参加ミュージシャン

このアルバムでは、さまざまな著名なミュージシャンたちが参加しており、各曲のアレンジや演奏において新しい色合いを与えています。彼女の音楽キャリアを祝福する意味でも、非常に価値のある作品といえるでしょう。アルバム『THE HEARTS』は、ファンにとっても必聴の一枚です。

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