TIBOR

TIBORとは

TIBOR（Tokyo InterBank Offered Rate）は、日本の東京での銀行間取引における金利を指します。通常、全銀協が運営するTIBORは、特定の有力金融機関から提出された金利を基に算出されます。そのため、一般的には「全銀協TIBOR」と呼ばれるものが広く知られています。

TIBORは各銀行が提示する金利と異なるため、例えば「三井住友銀行TIBOR」は、同銀行が東京のインターバンク市場で提供する特定のレートを指し、他の銀行のTIBORとは異なる数値になります。こうした個別銀行のTIBORは、全銀協が発表するものとは性質が異なるため、各銀行は自己のTIBORを「Our TIBOR」といった表現で区別しています。

全銀協TIBORの概要

全銀協TIBORの公表は、1995年11月16日から始まりました。これには、日本円TIBORとユーロ円TIBORという2つの主なカテゴリーがあります。日本円TIBORは、無担保コール市場の実際の取引を反映した金利であり、ユーロ円TIBORは日本のオフショア市場での実勢を反映します。

2015年3月までは、1週間ものから12か月ものまでの分が13種類ありましたが、現在では円TIBORとユーロ円TIBORのそれぞれ1週間物、1・3・6・12か月物の5種類が公表されています。これらの金利は、15の金融機関からの提示されたデータをもとに計算され、最も高い2行と最も低い2行の値を除いた単純平均で求められます。

また、日本円TIBORはリフィニティブ・ジャパンによって「DTIBOR」という名称でも知られています。ユーロ円TIBORは「ZTIBOR」と呼ばれることがあり、特に金融契約書ではリフィニティブ・ジャパンのシステム上のページを指して「Telerate17097ページ」と記載されることが多いです。

TIBORの種類と計算方法

TIBORには主に以下の2種類があります：
1. 日本円TIBOR：無担保コール市場に基づいたリファレンスレート
2. ユーロ円TIBOR：オフショア市場に基づいたリファレンスレート

公表される金利の期間は、基本的に1週間、1か月、3か月、6か月および12か月の5種類で、日数の計算方法も異なります。日本円TIBORは365日ベースで計算され、ユーロ円TIBORは360日ベースです。

これらのリファレンス・バンクは、日本円TIBORの場合は15の金融機関、ユーロ円TIBORの場合は14の金融機関から選ばれています。

現在の動向と影響

LIIBORが2023年6月に全ての通貨の公表を停止したのに伴い、ユーロ円TIBORも2024年12月末をもって廃止される方向で検討されています。この変化は、金融市場における金利の基準が変わることを意味し、投資家や金融機関への影響が懸念されています。

関連項目

また、TIBORに関連する項目としては、LIBORやEURIBOR、金利スワップなどがあります。これらの概念は、金融市場における利率や取引の理解を深める上で非常に重要です。

さらに調べる

最終的に、外部リンクとして一般社団法人全銀協TIBOR運営機関や全銀協TIBORの公式情報も参考にされると良いでしょう。

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