TM NETWORK LIVE IN POWER BOWL

TM NETWORK|TM_NETWORK LIVE IN POWER BOWL

『TM NETWORK|TM_NETWORK LIVE IN POWER BOWL』は、1989年12月22日にCBS・ソニーからリリースされたファミリーコンピュータ用のゲームソフトです。この作品は1999年の地球滅亡を背景に、主人公が1989年のTM NETWORK|TM_NETWORKのレコーディングスタジオにタイムスリップし、未来の危機を回避するというタイムパラドックスを描いたSFアドベンチャーゲームです。

ゲームの概要

ゲームの進行は、一般的なアドベンチャーゲームと同様に、プレイヤーが調べたいオブジェクトにカーソルを合わせ、情報を収集するというスタイルで行われます。しかし、本作は非常に高い難易度を誇り、プレイヤーの少しの選択ミスや、特定のフラグを立てないことがゲームオーバーにつながることがあります。さらに、何も示されていない場所を探索しない限りアイテムが入手できないこともあり、注意が必要です。冒険の中には3D迷路やカーチェイスといったミニゲームも含まれ、プレイヤーを飽きさせない工夫がされています。

また、ゲーム中には、TM NETWORK|TM_NETWORKの楽曲がファミコン音源でアレンジされて流れます。具体的には「Self Control」や「COME ON EVERYBODY」などが挙げられます。特に終盤では、リアルなライブ演出がファミコンのグラフィックで再現されており、懐かしさと共に視覚的な楽しさを提供しています。

ストーリーのあらすじ

物語は1999年12月24日の13時42分から始まります。この日、地球上の防衛システムとして知られる「コロセウム」が暴走し、各都市を攻撃する事態に発展します。その結果、地球は壊滅的なダメージを受け、消滅してしまいます。この爆発に巻き込まれた主人公は、偶然にも1989年12月22日にタイムスリップすることに成功します。彼は、未来での地球消滅を防ぐために、TM NETWORK|TM_NETWORKのメンバーたちと協力し、「コロセウム」の発射を阻止するための奮闘を始めます。

登場キャラクター

• - 主人公：未来から来た少年で、超高性能コンピューター「MUE」を持っています。
• - 小室哲哉（こむろ）、木根尚登（きね）、宇都宮隆（ウツ）：TM NETWORK|TM_NETWORKのメンバー。
• - 渡辺浩弐（むらた）：TM NETWORK|TM_NETWORKのマネージャー。
• - 丸山茂雄（まるやま）：コロセウムの開発者。
• - 高橋裕二（たかはし）、その他開発者たち：コロセウムの開発に関与。
• - 森口友紀子（ミツコ）：ジャーナリスト。
• - グザウスキー：開発者で、名前の元ネタはミック・グゾウスキーから来ています。

スタッフ

ゲームは、執行プロデューサーの丸山茂雄やプロデューサーの山元哲治が中心となり、ディレクターにRYOTARO HASEGAWA、ゲームデザインにはHEADBAD KASAHARAとMUCHIUCHI KODAMAらが名を連ねています。また、サウンドアレンジを担当したのはTOSHICHAN ZAMAで、TM NETWORK|TM_NETWORKによるサウンドも好評です。

評価

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは23点を獲得し、ファミリーコンピュータMagazineの読者投票では17.23点となるなど、評価は分かれました。楽しさと難しさが共存する本作は、プレイヤーに深い印象を残しました。

もう一度検索