TOEM

TOEMの概要

『TOEM』はスウェーデンのゲームスタジオSomething We Madeが手掛け、2021年9月17日にリリースされたアドベンチャーゲームです。このゲームでは、カメラを持つ主人公がさまざまな町や地域を冒険しながら、最終的な目標である山の頂上で発生する現象「トーエム」を撮影することを目指します。アートスタイルは独特で、シンプルなモノクロのグラフィックが印象的です。

ゲームシステム

『TOEM』のゲームプレイは、見下ろし型の3Dマップを操作することから始まります。プレイヤーはマップの回転機能を活用し、好きな角度から探索することができます。物語は複数のエリアに分かれて進行し、各エリアに配置されたキャラクターから頼まれごとを受け、それを解決することが求められます。これにより、スタンプが台紙に押され、指定された数のスタンプが集まると次のエリアへ進むためのバスの乗車券として利用できるようになります。

ゲームプレイ時にカメラを使用する際には、視点が見下ろし型から一人称視点に変わり、臨場感が増す仕組みになっています。物語が進むと、三脚やクラクションといった新しい道具が手に入り、撮影のバリエーションが広がります。

さらに、作中では主人公が選曲できるポータブルカセットプレイヤー「ハイキングレディ」の音楽が流れます。地域ごとに異なる曲が自然に切り替わったり、新しいカセットを入手することで曲数を増やすことが可能です。

2022年9月には、無料のアップデートが行われ、新エリア「バストー」が追加されました。このアップデートでは、水風船を発射できるカメラのアタッチメントなど、新しい要素も登場しました。

開発の経緯

『TOEM』はSomething We Madeにとって初のリリース作品となります。設立者のLucas GullboとNiklas Mikkelsenは、大学時代に出会い、ゲーム開発について語る中で同作のアイデアが芽生えました。2018年に彼らが制作したプロトタイプは、地元のゲームコンテストで受賞し、インキュベータープログラムへの参加機会を得ることができました。

開発過程では5回の大幅な仕様変更が行われ、初期のバージョンではポイント・アンド・クリックゲームとしてさまざまなパズルが用意されていました。しかし、ゲームの本質を見失い、2019年東に開発を一時中断することになります。その後、最初のプロトタイプのアイデアから、カメラとアルバムを使い旅をするコンセプトへと発展し、ゲーム内容は大きく刷新されました。

評価と受賞歴

『TOEM』は、2022 Independent Games Festival Awardsで「Excellence in Audio」にノミネートされたほか、第18回英国アカデミー賞ゲーム部門では「Debut Game」の栄誉に輝きました。これらの称賛は、ゲームの独自のスタイルや音楽に対する演出を強く評価された結果といえるでしょう。

まとめ

『TOEM』はカメラを使用したユニークなアドベンチャーを楽しめる作品であり、その独特なアートスタイルや音楽体験、またプレイヤーが関わる物語の進行が、多くのプレイヤーに魅力を届けています。今後の内容追加やアップデートにも期待が高まるゲームですい。

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