TOKYO本音モデルズ2

TOKYO本音モデルズ2：モデルたちのリアルと虚構が交錯する青春ドラマ

2010年4月30日、フジテレビ系列で放送された『TOKYO本音モデルズ2』（TOKYO REAL MODELS ～episode spring～）は、2009年放送の『TOKYO本音モデルズ』の続編にあたるドラマです。前作と同様に、ノンフィクションとフィクションがシームレスに融合した、他に類を見ない構成が大きな特徴となっています。

物語は、マリエ、紗羅マリー、ia、里海といった人気モデルたちの日常から始まります。ある休日、彼女たちは一緒に展示会巡りに出かけますが、そこで予想外の事態に遭遇します。なんと、マリエを「彼氏」と名乗る複数の男性が現れ、彼女たちの目の前で騒動を巻き起こすのです。

マリエの奔放な恋愛遍歴が明らかになり、3股疑惑まで浮上する事態に。友人たちは戸惑いを隠せず、状況は次第に複雑さを増していきます。やがて、あるイベントで「マリエの彼氏」と名乗る男性たちが全員集合。マリエを巡って激しい争いが勃発し、状況はカオスへと陥ります。

この騒動を収拾するため、マリエは独自の秘策を考え始めます。果たして彼女は、この恋愛トラブルを乗り越えることができるのでしょうか？

このドラマの注目すべき点は、フィクションとノンフィクションの境界線が曖昧になっている点です。出演者であるマリエ、紗羅マリー、里海といった人気モデルや、LYOKI、中野裕太といったミュージシャン、俳優が、実名で登場します。さらに、東京ガールズコレクションのショーや舞台裏、テレビ番組『限定品コラボネーゼ』やラジオ番組の収録風景といった、実際の仕事風景がそのまま劇中に盛り込まれています。

ドキュメンタリーとドラマが入り乱れる構成ですが、番組のエンディングでは、出演者たちがどの部分がフィクションだったのかを明かします。このメタ的な演出が、視聴者に現実と虚構の垣根を越えた、独特の臨場感を与えます。

『TOKYO本音モデルズ2』は、単なる恋愛ドラマではありません。モデルたちの華やかな世界の裏側にある葛藤や、友情、恋愛といった普遍的なテーマが描かれています。そして、現実とフィクションが交錯する、予測不能な展開が視聴者を飽きさせません。

また、劇中では実在のライブハウス「レッドシューズ」が登場し、中野裕太とLYOKIによる迫力あるライブシーンが展開されます。これらの要素が、ドラマにリアリティと深みを与えています。

スタッフ陣も、前作と同様に、演出：松木創、脚本：龍樹といった実力派が集結。企画：太田大、プロデューサー：鎌田雄介（ボイス＆ハート）、撮影監督：白石利彦、編集：平原賢志、選曲：松木創と、制作にはフジテレビとバンエイトが参加しています。

『TOKYO本音モデルズ1&2』としてDVDソフト化もされており、現在でもその独特の世界観を楽しむことができます。モデルたちのリアルな姿と、予想外の展開が織りなす、このドラマは、一度見たら忘れられない、強烈な印象を残すでしょう。

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