TOY MUSIC

『TOY MUSIC』は、1988年から1990年にかけて東芝EMI（現ユニバーサルミュージック・EMI Records）から発売された、アキハバラ・エレクトリック・サーカスのアルバムシリーズです。特に、任天堂のゲームミュージックを大胆にアレンジした内容で、当時のゲームファンを中心に話題を呼びました。

TOY MUSIC Dancing Super Mario Brothers

シリーズ第1弾として1988年9月15日にリリースされたのが、『TOY MUSIC Dancing Super Mario Brothers』です。ディスクシステムで発売されたタイトルを中心に、全10曲が収録されています。往年の名作ゲームの音楽が、斬新なアレンジによって新たな魅力を引き出されています。

収録曲：

ディスク・システムのテーマ
謎の村雨城
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者
スーパーマリオブラザーズ
パルテナの鏡
新・鬼ヶ島
ファミコングランプリ F1レース〜3Dホットラリー
メトロイド
ゼルダの伝説
スーパーマリオブラザーズ（カリブ・ヴァージョン）


TOY MUSIC 2 FIRE EMBLEM

1990年6月27日には、シリーズ第2弾となる『TOY MUSIC 2 FIRE EMBLEM』が発売されました。タイトルにもあるように、『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』のアレンジがメインですが、『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』や『ふぁみこんむかし話 遊遊記』のアレンジも収録されています。シンセサイザーを駆使したアレンジは、原曲のイメージを尊重しつつも、アキハバラ・エレクトリック・サーカスならではのオリジナリティが光ります。

作曲は馬場由佳、山本健誌が担当。馬場由佳名義の最後の音楽CD作品となっています。

ジャケットのデザインも特徴的で、炎を背景に、切り絵風の盾と剣が配置されています。このデザインは、後に宝島社から出版された島田ひろかずの漫画『ファイアーエムブレム』の裏表紙に近いイメージで表現されています。

収録曲：

夢幻的世界（ふぁみこんむかし話 遊遊記）
CHAPTER 25（ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣）
EAST OF PARADISE（ふぁみこんむかし話 遊遊記）
うしろに立つ少女（ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女）
CLUB GO GO（ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女）
FIRE KIDS（ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣）
BLACK NIGHT（ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣）
DO IT（ふぁみこんむかし話 遊遊記）
CRY!（ふぁみこんむかし話 遊遊記）
導かれし者（ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣）

『TOY MUSIC』シリーズは、過ぎ去りしファミコン時代の熱気を、現代に伝える貴重な音楽作品と言えるでしょう。

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