TRY ME 〜私を信じて〜

TRY ME 〜私を信じて〜の詳細

「TRY ME 〜私を信じて〜」は、1995年1月25日に安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S名義でリリースされた楽曲で、彼女の5枚目のシングルにあたります。この曲はMAX松浦がプロデュースし、DAVE RODGERSの手によるユーロビートサウンドが特徴的です。また、楽曲自体はLOLITAの「TRY ME」をカバーしたものであり、特にアップテンポのビートが聴く人の心をつかみます。

このシングルには、「MEMORIES 〜明日のために〜」という曲も収録されており、こちらはNORMA SHEFFIELDの「MEMORIES」のカバーです。また、暗黒の魅力を放つ「TRY ME 〜私を信じて〜 (B4 ZA BEAT MIX)」や、延長版の「MEMORIES 〜明日のために〜 (EXTENDED VERSION)」も存在します。これらはアナログ盤にのみフルコーラスで収められているため、CDでの収録とは異なる形でリリースされています。さらに、歌唱の一部は『SUPER EUROBEAT VOL.150』や『SUPER EUROBEAT VOL.70』に収録されているため、ファンにとっては聴きごたえのある楽曲群となっています。

当初の計画では、他の新人アーティストの楽曲としてNTTポケットベルのCMに提供されることが考えられていました。しかし、CM制作側からの意向により、久宝留理子の「早くしてよ」が選ばれることになりました。そのプロデューサーである松浦は一時は本楽曲のリリースを諦めかけましたが、ミナミスポーツのテレビCMへの採用が決定し、結果として楽曲はリリースに至りました。

オリコンシングルチャートでは、1995年2月6日付で49位に初登場し、3月27日には10位、4月17日には最高の8位を記録しました。最終的には、25週にわたってチャートにランクインし、63.3万枚の売上を達成しました。松浦は、「リリース後、驚くほどのバックオーダーがあった」と言います。

また、小室哲哉が本楽曲を聞いたときに、「この曲を書く運命にある子」と感じていたことも話しています。小室との出会い以前から多くの人が彼女の才能を評価し、誤って彼女がプロデュースしたという情報が流れることもありました。

「TRY ME 〜私を信じて〜」は、SUPER MONKEY'Sとしても安室奈美恵自身にとっても初のヒット曲です。ただし、リリースされた1997年以降はライブで歌われる機会は少なく、2001年の「namie amuro tour 2001 break the rules」と2012年の「namie amuro 5大ドーム TOUR 2012 ～20th Anniversary Best～」に於いて、「太陽のSEASON」とメドレーで披露されたのが数少ない演奏でした。ドームツアーの間はファンにとって貴重な体験となっており、特に2017年には沖縄で開催された25周年記念ライブで20年ぶりにフルコーラスが披露され、再び注目を浴びました。

このように、安室奈美恵のキャリアにおいて重要な位置を占めている「TRY ME 〜私を信じて〜」は、彼女とSUPER MONKEY'Sの姿を世に知らしめる契機となった楽曲です。その影響力は今なおファンの心に残り、音楽シーンにおいて特別な存在です。

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