TVSライオンズアワー

TVSライオンズアワー：テレ玉発、埼玉西武ライオンズ応援中継

TVSライオンズアワーは、テレビ埼玉（テレ玉）が制作・放送する、埼玉西武ライオンズ（一軍および二軍）主催試合のプロ野球中継番組です。熱狂的なライオンズファンに向けた徹底的な応援放送が特徴で、長年にわたり多くのファンに親しまれています。

番組の歴史と概要

番組開始当初は、西武担当のスポーツ新聞記者や醍醐猛夫氏などが解説を務め、上野晃氏などが実況を担当していました。1987年からは、スポーツ中継では珍しいアナウンサーのみの実況時期もありましたが、2005年からは再び解説者が加わりました。2008年からはハイビジョン制作に移行し、より高画質な映像で試合を楽しめるようになりました。

熱狂的なライオンズびいき

1980年代から1990年代前半にかけては、一塁側スタンドに主音マイクを設置し、ライオンズファン individual の声援や野次を積極的に拾っていました。一方、ビジターチームの応援は控えめに聞こえるように調整され、まるで一塁側スタンドにいるかのような臨場感を演出していました。ベンチ内の声や選手の声もクリアに聞こえましたが、時には外国人選手が発する放送禁止用語を拾ってしまうこともありました。近年はマイク位置が変更され、音声面ではより中立的な立場をとっています。

ライオンズの選手が本塁打を放つと、ピースマークのレオが表示され、翌日も放送がある場合は、その選手の打席で本塁打シーンがハイライトで放送されていました。かつては、ビジターチームのヒーローインタビューを放送しなかったり、デーゲームの録画中継で放送時間が足りない場合にビジターチームの得点イニングをカットしたりすることもあったようです。

制作体制の変遷

中継映像は、かつて西武ライオンズ球場（現・ベルーナドーム）開催時はTBSビジョン、平和台球場開催時はテレビ西日本（TNC）と提携して制作されていました。その後、球団とテレテックによる制作体制が整い、球団制作の映像に移行しています。番組の制作著作は埼玉西武ライオンズとテレビ埼玉が共同で行っており、エンディングの製作著作クレジットは2008年度から「埼玉西武ライオンズ・テレ玉」と西武球団が先に来るようになりました。

放送時間と試合数

以前は、テレビ朝日などの在京民放キー局がライオンズ戦を中継しない日に、西武ライオンズ球場での全試合を生中継していました。土・日のデーゲームは18:00から録画中継されていました。2024年シーズンまでは30試合程度中継しており、2025年シーズンはベルーナドームと埼玉県営大宮公園野球場で行われる平日の41試合を全て中継する予定です。

映像・演出の変化

2008年度には、長年使用されてきたスコア表示や選手表示のデザインが一新されました。CM入りの際のBGMやレオのアニメーションも廃止されました。オープニング映像は試合当日の生中継映像から過去の試合の録画映像に変わり、テーマソングも球団歌「吼えろライオンズ」からアーティストの楽曲へと変更されました。

実況・解説者

長年にわたり、数多くの実況アナウンサーと解説者が番組を盛り上げてきました。特に、徹底したライオンズびいきの解説は、番組の大きな特徴の一つでした。近年は球団制作映像をそのまま放送する試合が増加したため、テレ玉専属の解説者の出番は減っています。

実況担当アナウンサー

上野晃氏、小笠原聖氏、加藤暁氏、矢野吉彦氏などが長年にわたり実況を担当しました。過去には、渡邊哲夫氏、榎本猛氏、川原恵輔氏など、数多くの名アナウンサーが番組を彩りました。

解説者

鈴木健氏、松沼雅之氏、髙木大成氏、平野謙氏、石毛宏典氏などが解説を務めました。過去には、安藤清光氏、石川照次氏、醍醐猛夫氏、土井正博氏など、錚々たるメンバーが解説者として番組に貢献しました。

他局へのネット

TVSライオンズアワーは、他の独立局へのネットにも積極的で、群馬テレビ、びわ湖放送、KBS京都、サンテレビなどで放送されていました。2009年には、テレ玉を含め5局ネットで阪神戦を中継したこともあります。

まとめ

TVSライオンズアワーは、テレ玉が制作する、埼玉西武ライオンズを熱烈に応援するプロ野球中継番組です。長年にわたり、多くのファンに愛され、埼玉の野球文化を支えてきました。熱い実況と解説、そして徹底的なライオンズびいきの姿勢は、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

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