TBSビジョン

株式会社TBSビジョンについて

株式会社TBSビジョンは、小規模ながらも歴史ある日本のテレビ制作プロダクションです。この会社は、東京放送ホールディングスが全額出資した連結子会社で、主にTBSテレビおよびその関連放送局向けのテレビ番組を制作する役割を果たしていました。

設立と歴史

TBSビジョンは、1955年3月16日に設立されました。これは、前身の「ラジオ東京」がテレビ放送を開始したのと同時期で、当初は東京テレビ映画株式会社という名称でした。1967年にTBS映画社へと名前を変更し、その後さらに1989年1月には株式会社ティ・ビー・エス・ビジョンと改名されました。また、創立50周年を迎える2005年3月には、現在の「TBSビジョン」に社名を変更しました。2002年には、技術関連を分社化し、株式会社プロカムとして独立させています。

合併と解散

TBSビジョンは、2019年1月1日付で、株式会社ドリマックス・テレビジョンなど10社と共に株式会社TBSスパークルに吸収合併されました。これにより、TBSビジョンは解散の道をたどりました。制作したテレビ番組の業務は、TBSスパークルエンタテイメント本部やTBSスパークルニュース情報本部に引き継がれ、映像ライブラリーやマネジメントに関する業務はTBSスパークルマネジメント本部に引き継がれました。特にオウム真理教事件に関するTBSの映像問題では、大きな影響を与えたことでも知られています。

制作した主な番組

TBSビジョンは数多くのテレビ番組の制作に関与しました。特に、TBS系列の番組において「TBS-V」のクレジットを使用していましたが、2013年からは「TBS VISION」という表記に変更されました。また、他局の番組を制作する場合には「映像未来」という名前を用いることもありました。代表的な制作番組には以下のものがあります：

• - THE世界遺産
• - JNN報道特別番組
• - Nスタ
• - みのもんたの朝ズバッ!
• - 情熱大陸（MBS制作）
• - あさチャン!
• - 東大王
• - 炎の体育会TV

このように多岐にわたるジャンルの番組を手掛け、視聴者に愛されるコンテンツを提供していました。

関連人物

TBSビジョンには、たくさんの著名な人物が在籍していました。中でも、ディレクターとして活躍した大沼啓延や、社長を務めた濱口浩三、四家秀治などが挙げられます。これらの人々は、制作現場での経験を通じて、TBSビジョンの番組制作に大きく貢献しました。

関連項目

TBSビジョンと同じグループに位置づけられる会社としては、TBSテックスや東通、アックスがあり、2021年にはTBSアクトへと吸収合併されました。TBSビジョンの歴史は長く、TBSグループ全体において重要な役割を果たしていましたが、合併後はその役割が新しい形で引き継がれています。

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