The Flame in the Flood

『ザ フレイム イン ザ フラッド』

『ザ フレイム イン ザ フラッド』は、アメリカのインディーゲームスタジオThe Molasses Floodが手掛けたアクションサバイバルゲームです。プレイヤーは、洪水によって荒廃した世界で生き残る女性スカウトを操作し、彼女と忠実な犬と共に希望を求めて漂流する旅に出ます。

ゲームの基本

ゲームの舞台は、大河に変わった土地です。プレイヤーは、スカウトと犬を連れたいかだに乗り込み、様々な素材を集めながら生存を目指します。この作品の特徴の一つは、自動生成された川や陸地の環境です。新たなプレイごとに異なる体験が提供されます。

川下りのパートでは、プレイヤーはいかだを操り、画面手前から奥へと進んでいきます。途中には、拠点となる桟橋が点在しており、そこで橋を停泊させて探索に出ることが可能です。整備場では、集めた素材を使っていかだの性能を強化したり、減った耐久力を回復させたりできます。いかだの耐久力がなくなると、スカウトは溺れる危険があります。

陸地では、スカウトを使って植物や野生動物を採取し、新たなアイテムを生成する「クラフト」が行えます。アイテムはスカウトのリュックに収納され、犬やいかだにも預けることができます。また、犬が持つアイテムは次回プレイ時に引き継ぐことも可能です。

生存システム

スカウトの生存には「空腹」「水分」「体温」「疲労」の4つの基本ステータスが関与しています。これらのゲージは、様々なアイテムを使ったり、シェルターで休むことで回復できますが、1つでも尽きると死に至る危険があります。加えて、野生動物から攻撃を受けた場合の怪我や、消化不良を起こすこともあり、注意が必要です。

ゲームモード

本作には、キャンペーンモードとエンドレスモードがあります。キャンペーンモードは、10の異なるエリアで構成され、プレイヤーは最終エリアに到達することを目指します。このモードには2つの難易度が用意されています。

• - トラベラー: 初心者向けで、アイテムの出現が豊富です。新しいエリアに入ると自動的にセーブされ、死亡してもそこで再開できる利点があります。
• - サバイバリスト: 上級者向けで、アイテムが少なく、より厳しいサバイバルが求められます。チェックポイントがないため、死亡した場合は、その時点でゲームが終了します。

エンドレスモードでは、ゴールが設定されず、プレイヤーは死亡するまでゲームを続けることができます。

音楽と資金調達

本作の音楽は、フォークロックシンガーのチャック・ラガンが手がけています。彼はアートディレクターのスコット・シンクレアの親友であり、アウトドアの愛好家でもあります。2014年にKickstarterを通じたクラウドファンディングによって、25万ドル以上の資金を集めて開発が進められました。

開発元の変遷

The Molasses Floodは、ポーランドのゲーム開発会社CD Projektの傘下となり、2022年からはNintendo Switch版がCD Projektから発売されています。このように、名作への道のりは多くの出会いや協力によって築かれています。

結論

『ザ フレイム イン ザ フラッド』は、プレイヤーの選択によって毎回変わる多様な体験が待っているサバイバルゲームです。大自然の中でのサバイバルと探索を楽しむことができるこのゲームは、リプレイ性も高く、多くのプレイヤーに愛されています。

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