The Ultimate Fighter 13 Finale

The Ultimate Fighter 13 Finale：記憶に残る激闘の夜

2011年6月4日、ネバダ州ラスベガスのザ・パールは、熱狂的なファンの歓声に包まれていた。UFCが主催する『The Ultimate Fighter 13 Finale』の開催日である。この大会は、人気リアリティ番組『The Ultimate Fighter』シーズン13の最終戦として、世界中の格闘技ファンから大きな注目を集めていた。

大会を彩った激戦

メインイベントでは、シーズン13ウェルター級トーナメント決勝戦として、トニー・ファーガソンとラムジー・ニジェムによる死闘が繰り広げられた。両者一歩も引かず、激しい打撃戦を展開するも、ファーガソンが1ラウンド3分54秒、左フックによるKOでニジェムを下し、トーナメント優勝を飾った。この勝利は、ファーガソンのUFCにおけるキャリアの大きな転換点となったことは言うまでもない。

さらに、この大会ではWEC世界ライト級王者アンソニー・ペティスと、キャリア6戦全勝の無敗ファイター、ジャスティン・エドワーズのUFCデビュー戦も実現。両選手は高い期待を背負い、世界最高峰の舞台に挑んだ。ペティスは、後の活躍を予感させるパフォーマンスを披露した。エドワーズは、クレイ・ハービソンとの接戦を制することが出来ず、惜しくも判定負けを喫したものの、その潜在能力の高さを示す試合内容だったといえるだろう。

充実のカード：プレリミナリーカードからメインカードまで

大会は、プレリミナリーカードとメインカードの2部構成で進行。プレリミナリーカードでは、ルーベン・デュランのリアネイキドチョークによる一本勝ちや、スコット・ヨルゲンセンのKO勝ちなど、白熱した試合が展開された。

メインカードでは、クリス・コープ、カイル・キングスベリー、エド・ハーマンら実力者が勝利を収めた。特に、カイル・キングスベリーとファビオ・マルドナードの試合は、その激しさからファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。

また、クレイ・グイダ対アンソニー・ペティスの試合は、ペティスのUFCデビュー戦として注目を集めた。グイダは、ペティスを相手に判定勝ちを収め、実力を見せつけた。

それぞれの試合は、選手たちの技量、闘志、そして観客の熱狂が一体となり、忘れられない名勝負の数々を刻んだ。

大会結果詳細

以下、各試合の結果を詳細に記す。

プレリミナリーカード

第1試合：ルーベン・デュラン ○ vs × フランシスコ・リベラ (3R 1:57 リアネイキドチョーク)
第2試合：スコット・ヨルゲンセン ○ vs × ケン・ストーン (1R 4:01 KO（パウンド）)
第3試合：クレイ・ハービソン ○ vs × ジャスティン・エドワーズ (3R終了 判定2-1)
第4試合：シャマール・ベイリー ○ vs × ライアン・マッギリブレイ (3R終了 判定3-0)
第5試合：ジョージ・ループ ○ vs × ジョシュ・グリスピ (3R 3:14 KO（右ボディブロー）)
第6試合：ジェレミー・スティーブンス ○ vs × ダニー・ダウンズ (3R終了 判定3-0)

メインカード

第7試合：クリス・コープ ○ vs × チャック・オニール (3R終了 判定3-0)
第8試合：カイル・キングスベリー ○ vs × ファビオ・マルドナード (3R終了 判定3-0) ※ファイト・オブ・ザ・ナイト
第9試合：エド・ハーマン ○ vs × ティム・クレデュー (1R 0:46 TKO（右アッパー→パウンド）)
第10試合：クレイ・グイダ ○ vs × アンソニー・ペティス (3R終了 判定3-0)
第11試合：トニー・ファーガソン ○ vs × ラムジー・ニジェム (1R 3:54 KO（左フック）) ※ファーガソンがトーナメント優勝。ノックアウト・オブ・ザ・ナイト

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：カイル・キングスベリー vs. ファビオ・マルドナード
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：トニー・ファーガソン
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ルーベン・デュラン

各賞受賞者には、40,000ドルのボーナスが授与された。

この大会は、多くの記憶に残る試合と、今後のUFCシーンを彩るであろう選手たちの活躍によって、大きな成功を収めたと言えるだろう。

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