『Till Now』は、
1981年4月21日にリリースされた、
やしきたかじん初の
ベスト・アルバムです。
1994年6月22日にはCDとして再発され、より多くのファンに届けられました。
このアルバムは、彼の代表曲の一つである「
砂の十字架」のヒットを受けて企画されたもので、初期のキャリアを総括する内容となっています。歌詞カードには、たかじん自身による楽曲への想いや背景を語ったコメントが掲載されており、彼の音楽に対する真摯な姿勢や人間性を垣間見ることができます。
収録曲は以下の通りです。
1.
砂の十字架(作詞・作曲:
谷村新司 編曲:
青木望)
2. ゆめいらんかね(作詞:荒木十章 作曲:家鋪隆仁 編曲:
クニ河内)
3.
ながばなし(作詞:荒木十章 作曲:
やしきたかじん 編曲:
馬飼野俊一)
4. 近頃の人生(作詞:荒木十章 作曲:
やしきたかじん 編曲:
馬飼野俊一)
5. 過ぎゆく暮し(作詞:荒木十章 作曲:家鋪隆仁 編曲:
クニ河内)
6. 秋の手紙(作詞:荒木十章 作曲:家鋪隆仁 編曲:
クニ河内)
7. 今宵(作詞:荒木十章 作曲:家鋪隆仁 編曲:
クニ河内)
8.
Walking On(作詞:いなばきみこ 作曲:
やしきたかじん 編曲:
牧田和男)
9. ミナの物語(作詞:荒木十章 作曲:家鋪隆仁 編曲:
クニ河内)
10. 明日になれば(作詞:
来生えつこ 作曲:
やしきたかじん 編曲:
若草恵)
これらの楽曲は、たかじんの独特な歌唱力と表現力によって、それぞれの物語が鮮やかに描き出されています。特に、
谷村新司が作詞・作曲を手がけた「
砂の十字架」は、彼の代表作として広く知られており、アルバムのハイライトと言えるでしょう。また、「ゆめいらんかね」「過ぎゆく暮し」「秋の手紙」「今宵」「ミナの物語」など、荒木十章と家鋪隆仁(
やしきたかじんの本名)のコンビによる楽曲も、彼の音楽性を特徴づける重要な要素となっています。
『Till Now』は、
やしきたかじんの音楽の原点を知る上で欠かせない作品であり、彼のファンはもちろん、
歌謡曲やJ-POPのファンにとっても興味深い一枚と言えるでしょう。彼の音楽に対する情熱と、人間味あふれる歌声に触れることができる、貴重なアルバムです。