Topaz Love/DESTINY

シングル『Topaz Love/DESTINY』について

『Topaz Love/DESTINY』は、KinKi Kidsが2018年1月24日にリリースした39作目のシングルCDです。本作は両A面シングルで、2つの表題曲が収められています。「Topaz Love」は恋の切なさを煌めく宝石に見立てたアッパーチューン、「DESTINY」は運命の人を求めるジャズロックの楽曲です。

リリースの背景

このシングルは、KinKi KidsがCDデビュー20周年を迎えた翌年の記念すべき作品ともなっています。「Topaz Love」は、堂本光一と堂本剛による約7年ぶりの共同作業で生まれました。本来は周年を意識した曲ではなかったものの、20周年を記念する形でファンの元に届きました。

光一が作曲を担当し、剛が作詩を執筆。在りし日の剛は突発性難聴を患いながらも、初披露に臨み、後にこの未完成の楽曲はファンの前で形を整えられました。彼らの絆が新たな楽曲へと繋がる素晴らしい瞬間が記録されています。光一は完成した曲が『20周年の節目に生まれた忘れられない1曲』であることを語っています。

曲の制作過程

「Topaz Love」の制作は、堂島孝平が光一に曲作りの提案をしたことからスタート。堂島は「N album」以降、KinKi Kidsとのコラボを重ねており、再度彼らの共作を願っていました。この要請に光一は当初、消極的でしたが、堂島の熱心な説得に心を動かされて制作を開始します。

曲自体は、恋に悩む10代の少女の心情が基にされており、若い女性の視点から描かれました。しかし制作中に剛の健康問題が発生し、彼は公演に参加できない状況が続きました。その中で光一は、未完成の楽曲をファンの前で演奏し、剛が返す言葉でストーリーが生まれることを期待しました。初披露は、20周年を記念した公演で行われ、その後剛が作詞を加えた歌に仕上がっています。彼が作り上げた歌詞は、彼自身の経験も反映されており、若さゆえの甘酸っぱさと、懐かしさが交錯しています。

DESTINYについて

もうひとつの表題曲「DESTINY」は、作詞がSatomi、作曲は井上日徳が担当しました。この曲もアニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』のタイアップ曲として使用され、ストーリーを一層引き立てるアプローチがなされています。演奏には、ハマ・オカモトと黒猫チェルシーの岡本啓佑が参加し、華やかなアンサンブルを実現しました。

プロモーションとパフォーマンス

『Topaz Love/DESTINY』のリリースにあたり、様々なプロモーションが行われました。特にNHK『SONGS』での初披露が注目を集め、東京ドームでのライブでは、特別な配慮を持って剛の健康を考慮したパフォーマンスが展開されました。さらに、シングルのリリース前には、KinKi Kidsの20周年ベストアルバムも披露され、多くのファンを魅了しました。

チャート成績と批評

本作は、初動で15万枚以上を売り上げ、Billboard JAPANのチャートで1位を獲得。オリコンでは初週19.8万枚を記録し、39作連続でシングル初登場首位を達成しました。2人の再びの共作や、楽曲の質の高さについて多くの評論家から高い評価を受け、KinKi Kidsの存在感や表現力が改めて証明されました。

このシングルは、彼らの20周年を祝う特別な作品であり、類い稀な音楽的クオリティと深い感情が交差する美しい楽曲たちです。

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