Tricolor (音楽ユニット)

tricolor：日本のケルト音楽シーンを彩るユニット

tricolorは、日本のアイルランド音楽、ケルト音楽シーンにおいて重要な役割を担う音楽ユニットです。2009年の結成以来、全国各地で活発なライブ活動を展開し、その高い演奏技術と、情感豊かな音楽で多くのファンを魅了してきました。

メンバーと楽器編成

tricolorは、アコースティックギターやバンジョーを担当する長尾晃司、フィドルとコンサーティーナの中藤有花、アコーディオンとブズーキの中村大史の3名を中心に構成されています。それぞれの楽器が持ち味を活かし、複雑で奥深いケルト音楽のハーモニーを生み出しています。

音楽性と活動

tricolorの音楽は、アイルランドの伝統音楽をベースとしながらも、日本の感性を取り入れた独自のスタイルを確立しています。躍動感あふれる演奏、繊細なメロディー、そして力強いリズムは、聴く者の心を掴んで離しません。

これまでに、5枚のオリジナルアルバムを発表しており、その作品は高い評価を得ています。2015年3月15日にリリースされた『旅にまつわる物語』は、『CDジャーナル』2015年5月号の「今月の推薦盤」に選出され、「アイリッシュの日本窓口として最良の作品」と絶賛されました。

また、2016年4月20日に発表された『うたう日々』は、ヴォーカルアルバムとなっており、中川理沙（ザ・なつやすみバンド）、森ゆに、優河といった実力派シンガーをゲストに迎えています。それぞれの歌声がtricolorの音楽と見事に融合し、新たな魅力を引き出しています。

ドラマ『マッサン』劇伴への参加

tricolorは、2014年にNHK連続テレビ小説『マッサン』の劇伴演奏に参加しました。富貴晴美（ピアノ、キーボード）、野口明生（イリアン・パイプス、ティン・ホイッスル）らと共に、ドラマの世界観を彩る音楽を提供しました。この劇伴は、『連続テレビ小説「マッサン」オリジナル・サウンドトラック』、『連続テレビ小説「マッサン」オリジナル・サウンドトラック2 -北海道・余市編-』としてCD化され、広く聴かれる機会を得ています。

その他の活動

近年では、2018年には『tricolor BIGBAND』を発表。総勢13名による壮大な演奏で新たな境地を開拓しました。さらにNHK大河ドラマ「西郷どん」のオリジナル・サウンドトラックにも参加するなど、その活動は多岐に渡り、日本の音楽シーンに大きく貢献しています。

まとめ

tricolorは、卓越した演奏技術と独自の音楽性で、日本のアイルランド音楽、ケルト音楽シーンを牽引する存在です。数々のアルバムリリース、ライブ活動、そしてドラマへの参加などを通して、その存在感を示し続けています。今後、彼らがどのような音楽を創り出し、私たちを魅了してくれるのか、非常に楽しみです。

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