UボートUC型

UボートUC型：ドイツ沿岸機雷敷設潜水艦

UボートUC型は、第一次世界大戦中にドイツ海軍が運用した沿岸機雷敷設潜水艦の艦級です。この艦級は、主に敵の沿岸水域に機雷を敷設し、敵艦の航行を妨害することを目的としていました。UC型は、UCI、UCII、UCIIIの3つの主要なタイプに細分化されます。

UCI型

UCI型は、UC型の最初のタイプであり、1915年4月23日に一番艦が就役しました。翌年までに15隻が就役しましたが、そのうち14隻が戦没しました。UCI型は機雷敷設に特化しており、6基の機雷敷設筒と12個の機雷を搭載していました。自衛用の機銃は装備していましたが、魚雷発射管や砲は搭載していませんでした。そのため、敵艦と遭遇した際には、戦闘を避けて逃走するしかありませんでした。

UCII型

UCII型は、UCI型の弱点を改良したタイプです。魚雷発射管3基と8.8cm砲1門を装備し、攻撃能力が向上しました。しかし、そのために艦体が大型化せざるを得ませんでした。UCII型は、機雷敷設能力に加えて通商破壊戦も行うことができ、多くの商船を撃沈しました。1916年から1917年にかけて64隻が就役し、43隻が戦没しました。

UCIII型

UCIII型は、UC型の最終タイプであり、25隻が建造されました。しかし、そのほとんどが終戦直前に完成したため、目立った戦果を挙げることはありませんでした。完成した艦は、連合国に降伏しました。

UC1型　諸元

全長：34.0m
全幅：3.2m
排水量：水上168ｔ、水中183ｔ
最大速度：水上6kt、水中5kt
水中航続距離：92.5km(50海里)/4kt
水上航続距離：1,390km(750海里)/5kt
兵装：機雷敷設筒×6、機雷×12、機銃
乗組員：16人

UC型Uボートは、第一次世界大戦において、ドイツ海軍の機雷戦力の中核を担いました。特にUCII型は、機雷敷設だけでなく、通商破壊戦においても大きな戦果を挙げ、連合国側の船舶に大きな損害を与えました。

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