U-MHIプラテック

U-MHIプラテック株式会社の概要

U-MHIプラテック株式会社（英称: U-MHI PLATECH CO., LTD.）は、射出成形機の専門メーカーとして愛知県名古屋市に本社を構えていました。かつては宇部興産グループの一部として、2005年4月に三菱重工業から分社し、独立した企業へと成長しました。しかし、2020年8月に宇部興産機械（現在のUBEマシナリー）に吸収され、事業は終了しました。

事業内容

U-MHIプラテックは、射出成形機やその付帯機器、金型、部品の設計、製造、販売、サービスを行っていました。また、これらの製品に関するエンジニアリングや改造、修理、さらには技術指導やコンサルティングも提供していました。さらに、パイプレンチの製造・販売も手掛けていました。特に、電動型盤回転方式を採用した射出成形機は業界で初めてのものであり、最大型締力3,000トンを誇る超大型電動二材回転射出成形機「3000emR」を開発したことでも知られています。

沿革

U-MHIプラテックの歴史は、1961年にさかのぼります。この年、三菱重工業はアメリカのナトコ社との技術提携により、名古屋機器製作所で射出成形機の生産を開始しました。1967年には、大型機の生産を神戸造船所に移管し、さらに1968年には西ドイツに進出しました。

1970年代には、IC制御装置を搭載した新型シリーズを相次いで発表し、1980年代にかけてマイコン制御装置や小型機の市場投入も行いました。1990年代には、さらなる国際展開を進め、アメリカに進出するために現地法人を設立しました。

2000年代に入ると、U-MHIプラテックは中型及び大型の電動射出機を市場に投入し、効率的な生産体制を確立しました。特に2006年には、超大型電動射出成形機が機械工業デザイン賞特別賞を受賞するなど、技術力の高さが評価されました。

2017年においては、宇部興産機械が同社の85%の株式を取得し、その後U-MHIプラテックという商号に変更しました。2020年8月には、U-MHIプラテックは事業再編の一環として宇部興産機械に吸収合併され、名古屋市中村区から名古屋市港区へ本社を移転しました。

事業所

U-MHIプラテックは本社の他にも、いくつかの営業所及びサービスセンターを展開していました。

• - 本社: 愛知県名古屋市
• - 東日本営業所: 東京都港区
• - 東日本サービスセンター: 埼玉県熊谷市
• - 中部営業所: 愛知県名古屋市
• - 中部サービスセンター: 愛知県名古屋市
• - 掛川サービスステーション: 静岡県掛川市
• - 西日本営業所: 大阪府大阪市
• - 西日本サービスセンター: 大阪府大阪市
• - 福岡サービスステーション: 福岡県福岡市

このように、U-MHIプラテックは多様な製品とサービスを提供し、業界内での地位を確立していきましたが、最終的には宇部興産機械に吸収され、その歴史に幕を閉じることとなりました。

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