U-zhaan

U-zhaan：タブラの魔術師、ジャンルを超越する音楽家

U-zhaan（ユザーン）、本名湯沢啓紀は、1977年埼玉県川越市生まれのタブラ奏者です。その卓越した演奏技術と、多様な音楽ジャンルを横断する活動は、国内外問わず高い評価を得ています。

1996年、インドの伝統打楽器であるタブラ奏者を志し、1998年にはインド・コルカタの巨匠、アニンド・チャタルジー師に師事。その後も毎年インドに滞在し研鑽を積み重ね、2005年からはザキール・フセイン師にも師事するなど、伝統音楽の正統な系譜を継承しています。

しかし、U-zhaanの活動は伝統音楽の枠にとどまりません。1999年から、実験音楽グループ「BOADAMS」のYOSHIMIO、シタール奏者のヨシダダイキチらとサイコババとして活動を開始。また、ASA-CHANG&巡礼への参加や、ヨシダダイキチとのユニットAlayaVijanaでの活動など、数々のプロジェクトに参加し、ジャンルを超えたコラボレーションを展開しています。

ソロ活動でも、タブラの音色のみを使用したテクノアルバム『100% tabla edit』、DJ L?K?OとのユニットOigoruでの作品発表など、その音楽性は常に進化を遂げています。レイ・ハラカミとのコラボレーション作品「川越ランデヴー」では、郷土愛を込めた楽曲を発表するなど、多様な側面を見せています。

さらに、坂本龍一、Cornelius、ハナレグミといった日本を代表するミュージシャンとの共演や、映画『モテキ』への出演、赤塚不二夫のドキュメンタリー映画音楽、そしてスター・ウォーズ：ビジョンズへの参加など、その活動は音楽制作にとどまらず、映画、CM、舞台と広がりを見せています。

U-zhaanの音楽は、伝統と革新、東洋と西洋、様々な要素が融合し、唯一無二の世界観を生み出しています。その活動は、単なる音楽家の枠を超えて、文化交流の架け橋ともなっていると言えるでしょう。

近年では、NHK「おかあさんといっしょ」の楽曲「てとてとパタン」の作曲や、テレビ東京系ミニドラマ「きょうの猫村さん」の主題歌作詞（作曲は坂本龍一）といった、幅広い世代への音楽提供にも携わっています。また、シタール奏者の石濱匡雄とのコラボレーションによるカレーレシピ本『ベンガル料理はおいしい』『ベンガル料理が食べたい』の監修など、音楽以外の分野でも活躍の場を広げています。

これ以外にも、MacPeople誌への連載「ユザーンの川越コンピューター学園」、雑誌BIRDへの連載「BIRD GIRLに贈る 名曲アンソロジー」など、執筆活動も行っています。 数々のメディア出演を通して、U-zhaanの活動は、ますます注目を集めています。

U-zhaanの音楽は、聴く者の心を揺さぶり、新たな音楽体験をもたらします。彼の今後の活動からも目が離せません。

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