UDリテール

UDリテール株式会社は、東京都目黒区に本社を構える総合ディスカウントストア事業を運営する企業です。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH）グループの一員として、その傘下で事業を展開しています。

会社概要と変遷

UDリテールは、PPIHの完全子会社であるドン・キホーテのさらに完全子会社、つまりPPIHから見て孫会社という位置づけになります。2017年の設立当初はユニー株式会社の完全子会社でしたが、ユニーがPPIHグループ傘下となったことで、資本関係が移動し、PPIHの完全子会社となりました。その後、2020年12月1日付でドン・キホーテの完全子会社となっています。この複雑な資本関係の変化は、UDリテールの事業展開と密接に結びついています。

UDリテールは、主にユニーが運営していた総合スーパー「アピタ」や食品スーパー「ピアゴ」の一部店舗を、「MEGAドン・キホーテUNY」や「ドン・キホーテUNY」へと業態転換した店舗を運営しています。また、ユニーが運営するアピタ店舗内にテナントとして出店する形で「ドン・キホーテ」を展開しており、この場合は親会社であるドン・キホーテと同じブランド名を使用します。業態転換した店舗（テナント型店舗を除く）の施設や資産は、ユニーからUDリテールに移管されています。

店舗展開

UDリテールの店舗は、その形態によって異なる名称で展開されています。

MEGAドン・キホーテUNY: 大型総合店として展開。
ドン・キホーテUNY: 生鮮食料品を扱わない店舗。
ドン・キホーテ: ユニー運営のアピタ店舗内のテナントとして出店する場合。

UDリテールは、既存の店舗を改装し、新たな価値を提供しています。最初の店舗は、2018年2月23日にオープンした「MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店」で、ピアゴ大口店を改装したものです。生鮮食品を扱わないドン・キホーテUNYの1号店は、2019年2月21日に開店した「ドン・キホーテUNY可児店」で、こちらもピアゴ可児店を改装したものです。また、アピタ店舗へのテナント出店1号店は、アピタ宇都宮店に出店した「ドン・キホーテアピタ宇都宮店」となります。

さらに、UDリテールは、既存のアピタ・ピアゴの業態転換だけでなく、独自の新規店舗も展開しています。その一つが2019年11月1日にオープンした「ドン・キホーテ納屋橋店」です。この店舗は、ユニーが一部所有する複合商業施設「テラッセ納屋橋」の3階に出店しました。当初は生鮮食品を扱わず、ユニー直営のラ・フーズコア納屋橋店と共存していました。しかし、その後、両店舗を統合し、2020年3月24日には「MEGAドン・キホーテUNY納屋橋店」としてリニューアルオープンしました。

その他の情報

なお、アピタタウン金沢ベイに入居しているドン・キホーテは、UDリテールではなく株式会社ドン・キホーテによって運営されています。

以下は、UDリテールが運営する主な店舗の一覧です。

MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店
MEGAドン・キホーテUNY納屋橋店
MEGAドン・キホーテUNY大口店
MEGAドン・キホーテUNY桃花台店
MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店
MEGAドン・キホーテUNY会津若松店
MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店
MEGAドン・キホーテUNY佐原東店
MEGAドン・キホーテUNY敦賀店
MEGAドン・キホーテUNY西大和店
MEGAドン・キホーテUNY太田川店
MEGAドン・キホーテUNY市原店
MEGAドン・キホーテUNY魚津店
MEGAドン・キホーテUNY砺波店
MEGAドン・キホーテUNY精華台店
ドン・キホーテUNY可児店

これらの店舗は、それぞれの地域で幅広い顧客層に支持されています。

UDリテールは、既存の店舗網を活かしつつ、新たな店舗展開や業態転換を通じて、顧客のニーズに応じた魅力的な店舗づくりを続けています。親会社であるPPIHグループとの連携を密にしながら、さらなる成長を目指しています。

参考資料

UDリテール会社概要（パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスホームページより）
* UDリテール公式サイト

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