UEFA EURO 2012決勝

UEFA EURO 2012決勝解析

UEFA EURO 2012の決勝戦は2012年7月1日、ウクライナ・キーウのオリンピスキ・スタジアムで行われました。この大会の決勝には、前回大会の優勝チームであるスペインと、イタリアが進出しました。スペインは2大会連続、イタリアは2000年以来3度目の決勝進出ということで、両チームの対戦はサッカーファンにとっても注目の一戦となりました。

試合前の準備

この決勝戦の会場は、2007年6月にUEFAの会合で発表され、オリンピスキ・スタジアムが選ばれました。また、試合の間にはエンドレス・サマーというテーマソングが歌われることが発表され、開幕への期待が高まりました。

公式球は、アディダスによるタンゴ12が使用されました。このボールは大会全体で使用されたデザインを踏襲しており、選手たちのプレーにさらなる期待を寄せました。

決勝への道

決勝に進出した両チームは、グループリーグの初戦でも対戦した結果、1-1の引き分けでした。スペインはアイルランド、クロアチア、フランス、ポルトガル戦を無失点で勝利し、準決勝でもポルトガルにPK戦で勝利を収めました。一方のイタリアは、八百長問題の影響でリーグが混乱した過去を背負いながらも、最終的にはイングランドとの準々決勝をPK戦で制し、準決勝ではドイツを下して決勝に駒を進めました。

試合の展開

決勝戦では、スペインが強力な攻撃を見せつけました。14分にセスク・ファブレガスが巧妙なパスを送り、ダビド・シルバがヘディングで先制点を奪うと、41分にはシャビ・エルナンデスのスルーパスからジョルディ・アルバがダメ押しの2点目を決めました。

後半もスペインは攻撃の手を緩めず、84分にフェルナンド・トーレスが3点目、そして88分にはフアン・マタが4点目を決め、試合は4-0で終了しました。この結果、スペインはUEFA欧州選手権史上初の連覇を達成し、さらには「UEFA EURO 2008、2010 FIFAワールドカップ、UEFA EURO 2012」の3大会を連続で制したことになります。

試合後の反応

試合後、トロフィーはUEFA会長のミシェル・プラティニからスペイン代表のキャプテン、イケル・カシージャスに贈られました。この勝利により監督のビセンテ・デル・ボスケは、ヘルムート・シェーンに続いてUEFA欧州選手権とFIFAワールドカップの連続制覇を達成した2人目の監督となり、全ての主要国際大会を制覇した史上初の指揮官となりました。

両監督は試合を振り返り、スペインのプレースタイルやイタリアの片手落ちの状況を語りました。デル・ボスケは運がこちらに味方したとし、対するプランデッリ監督は疲労が影響したと述べました。この試合は、歴史に残る名勝負となりました。

UEFA EURO 2012の決勝は、ただのサッカーの試合ではなく、サッカーの新たな歴史を築いた瞬間でもあるのです。

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