UFC 119

UFC 119: Mir vs. Cro Cop 大会詳報

2010年9月25日、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリスのコンセコ・フィールドハウスにおいて、世界的な総合格闘技団体UFCによる大会、UFC 119が開催されました。本大会は、フランク・ミアとミルコ・クロコップによるヘビー級戦をメインイベントとして迎え、多くの注目を集めました。

大会への道のり：予定変更と期待

当初、本大会のメインイベントはフランク・ミアとアントニオ・ロドリゴ・ノゲイラによるヘビー級再戦が予定されていました。しかし、ノゲイラの負傷により、急遽ミルコ・クロコップが代役として出場することになり、大会のサブタイトルも変更されることとなりました。この変更は、ファンに大きな衝撃を与えつつ、クロコップという新たなスターの登場に期待感を高める結果となりました。

また、この大会では、プロデビュー以来11連勝を記録していたエヴァン・ダナム選手が、ショーン・シャーク選手との対戦でキャリア初黒星を喫するなど、予期せぬ展開が待ち受けていました。さらに、K-1 WORLD GP 2001王者であるマーク・ハント選手や、キャリア10戦無敗のパット・オーディンウッド選手、9戦全勝のショーン・マッコークル選手といった実力者たちがUFCにデビューを飾り、大会の盛り上がりを加速させました。

試合結果：接戦と衝撃の結末

大会は、プレリミナリーカード、Spike中継カード、そしてメインカードの3部構成で進行されました。各カードでは、多くの白熱した試合が繰り広げられ、観客を魅了しました。

特に注目を集めたのは、メインイベントのミア対クロコップ戦です。激しい打撃戦の末、ミアが3R 4分2秒に右膝蹴りでクロコップをKO。見事な勝利を収めました。

一方、プレリミナリーカードとSpike中継カードでは、ショーン・マッコークル選手のストレートアームバーによる一本勝ちや、CB・ダラウェイ選手のギロチンチョークによる一本勝ちなど、数々の劇的なフィニッシュが飛び出しました。また、エヴァン・ダナム選手とショーン・シャーク選手の試合は、判定までもつれる接戦となり、ファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

以下、主な試合結果です。

プレリミナリーカード

第1試合：ショーン・マッコークル ○ vs × マーク・ハント (1R 1:03 ストレートアームバー)
第2試合：TJ・グラント ○ vs × ジュリオ・パウリーノ (判定3-0)
第3試合：ウェイロン・ロウ ○ vs × スティーブ・ロペス (判定2-1)
第4試合：チアゴ・タバレス ○ vs × パット・オーディンウッド (1R 3:47 ギロチンチョーク)

Spike中継カード

第5試合：マット・ミトリオン ○ vs × ジョーイ・ベルトラン (判定3-0)
第6試合：CB・ダラウェイ ○ vs × ジョー・ドークセン (1R 2:47 ギロチンチョーク)

メインカード

第7試合：メルヴィン・ギラード ○ vs × ジェレミー・スティーブンス (判定2-1)
第8試合：ショーン・シャーク ○ vs × エヴァン・ダナム (判定2-1)
第9試合：クリス・ライトル ○ vs × マット・セラ (判定3-0)
第10試合：ライアン・ベイダー ○ vs × アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ (判定3-0)
* 第11試合：フランク・ミア ○ vs × ミルコ・クロコップ (3R 4:02 KO)

大会を彩る賞とボーナス

大会では、ファイト・オブ・ザ・ナイト、ノックアウト・オブ・ザ・ナイト、サブミッション・オブ・ザ・ナイトの各賞が選出され、受賞選手には70,000ドルのボーナスが授与されました。ファイト・オブ・ザ・ナイトには、ショーン・シャーク vs. エヴァン・ダナム、マット・ミトリオン vs. ジョーイ・ベルトランの2試合が選ばれ、サブミッション・オブ・ザ・ナイトはCB・ダラウェイ選手が受賞しました。

UFC 119は、メインイベントの変更や、新旧選手の活躍、そして数々の劇的な試合展開によって、記憶に残る大会となりました。各選手の今後の活躍にも注目が集まります。

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