UFC 124

UFC 124: St-Pierre vs. Koscheck 2 大会詳報

2010年12月11日、カナダ・ケベック州モントリオールのベル・センターにて開催されたUFC 124は、数々の衝撃と興奮が詰まった格闘技イベントとなりました。本大会は、UFCがカナダで開催した5度目の大会であり、過去4回の大会（UFC 83、UFC 97、UFC 113、UFC 115）に続く盛況ぶりを見せました。

メインイベント：サンピエールの王座防衛

大会のメインイベントは、UFC世界ウェルター級タイトルマッチとして、王者ジョルジュ・サンピエールと挑戦者ジョシュ・コスチェックによる対戦が実現しました。両選手は以前から因縁があり、リアリティ番組『The Ultimate Fighter』シーズン12でコーチを務めた際にその関係は悪化していました。3年3ヶ月ぶりの再戦となったこの試合は、サンピエールが全ラウンドで優位に立ち、フルマークの判定勝ちを収める結果となりました。この勝利により、サンピエールは6度目の王座防衛に成功しました。

衝撃の敗北：オリベイラとマッコークルの初黒星

大会では、注目選手たちの敗北も大きな話題となりました。14連勝中と無敵を誇っていたチャールズ・オリベイラ選手は、ジム・ミラー選手に膝十字固めで一本負けを喫し、キャリア初黒星を経験しました。また、10連勝中だったショーン・マッコークル選手も、ステファン・ストルーフェ選手にTKO負けを喫し、無敗記録が途絶えました。これらの結果は、UFCの激しさと予測不可能な展開を改めて示すものとなりました。

新星たちのデビュー

UFC 124では、新たな才能がUFCの舞台にデビューしました。TKO世界ウェルター級王者ジェシー・ボングフェルト選手と、キャリア7戦全勝のジョン・マクデッシ選手がUFCデビューを果たし、世界最高峰の舞台でその実力を試しました。ボングフェルト選手はナタル選手と引き分け、マクデッシ選手はオーディンウッド選手を判定で下し、将来性を示唆する結果となりました。

試合結果詳細

以下、各試合の結果を詳細に記述します。

プレリミナリィカード

第1試合（ライト級）：ジョン・マクデッシ ○ vs ✕ パット・オーディンウッド（判定3-0）
第2試合（ウェルター級）：ヒカルド・アルメイダ ○ vs ✕ TJ・グラント（判定3-0）
第3試合（ウェルター級）：ショーン・ピアソン ○ vs ✕ マット・リドル（判定3-0）
第4試合（ミドル級）：ハファエル・ナタル △ vs △ ジェシー・ボングフェルト（判定1-0）

UFC公式サイト中継カード

第5試合（ライト級）：マーク・ボーチェック ○ vs ✕ ダスティン・ヘイズレット（1R 2:33 三角絞め）
第6試合（ミドル級）：ダン・ミラー ○ vs ✕ ジョー・ドークセン（判定2-1）

メインカード

第7試合（ウェルター級）：チアゴ・アウベス ○ vs ✕ ジョン・ハワード（判定3-0）
第8試合（ライト級）：マック・ダンジグ ○ vs ✕ ジョー・スティーブンソン（1R 1:54 KO）
第9試合（ライト級）：ジム・ミラー ○ vs ✕ チャールズ・オリベイラ（1R 1:59 膝十字固め）
第10試合（ヘビー級）：ステファン・ストルーフェ ○ vs ✕ ショーン・マッコークル（1R 3:55 TKO）
第11試合（UFC世界ウェルター級タイトルマッチ）：ジョルジュ・サンピエール ○ vs ✕ ジョシュ・コスチェック（判定3-0）

各賞とボーナス

大会では以下の賞が授与され、受賞選手には賞金が贈られました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ジョルジュ・サンピエール vs. ジョシュ・コスチェック
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：マック・ダンジグ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：マーク・ボーチェック、ジム・ミラー

各受賞選手には10万円ドル（サブミッション・オブ・ザ・ナイトは5万円ドルずつ）のボーナスが支給されました。

まとめ

UFC 124は、サンピエールの王座防衛、オリベイラとマッコークルの衝撃的な敗北、そして新星たちのデビューと、数々のドラマが凝縮された大会となりました。この大会は、UFCの歴史において重要な一ページを刻んだと言えるでしょう。今後のUFCの展開にも目が離せません。

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