UFC 125

UFC 125: Resolution 大会詳報

2011年1月1日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて、世界中から注目を集めた総合格闘技イベント、UFC 125: Resolutionが開催されました。WECとの統合後初の大会として、多くの注目を集めたこのイベントは、幾つかの変更やサプライズ、そして激しい戦いを観客に届けました。

メインイベント：ライト級タイトルマッチ

大会のメインイベントは、UFC世界ライト級タイトルマッチ。王者フランク・エドガーと挑戦者グレイ・メイナードによる5ラウンドの激闘は、両者の実力伯仲を改めて印象づけるものとなりました。結果は1-1の判定ドロー。エドガーは辛くも2度目の王座防衛に成功しましたが、メイナードの猛攻を凌いだ死闘は、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するにふさわしい内容でした。

五味隆典選手のUFC初参戦

日本の格闘技界を代表する五味隆典選手が、UFC本戦に初出場しました（系列大会を含めると3度目の出場となります）。対戦相手はクレイ・グイダ。結果はグイダがギロチンチョークで一本勝ちを収めましたが、五味選手もその強さを示す戦いぶりで、多くのファンにインパクトを与えました。

計画変更と欠場

当初予定されていた、初代UFC世界フェザー級王座をかけたジョゼ・アルドとジョシュ・グリスピのタイトルマッチは、アルド選手の負傷欠場により中止。また、ヘビー級マッチとして期待されていたシェイン・カーウィン対ロイ・ネルソンの試合も、カーウィン選手の負傷により実現しませんでした。これらの変更は、大会のカードに少なからず影響を与えたものの、残された試合は高いレベルで展開されました。

その他の注目ポイント

MFCライト級王者アントニオ・マッキー選手がUFCにデビュー。プレリミナリィカードではフェザー級マッチが2試合組まれ、WEC統合後の新しいUFCの様相を示しました。メインカードでは、キム・ドンヒョン選手とネイト・ディアス選手のウェルター級マッチや、ブライアン・スタン選手とクリス・リーベン選手のミドル級マッチなど、見応えのある試合が数多く繰り広げられました。チアゴ・シウバ選手とブランドン・ヴェラ選手のライトヘビー級マッチは、シウバ選手の尿サンプルに異物が混入していたことが発覚したため、ノーコンテストに。当初はシウバ選手の判定勝利となっていました。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に示します。

プレリミナリィカード

第1試合：ジェイコブ・ヴォルクマン vs. アントニオ・マッキー (判定2-1)
第2試合：ダニエル・ロバーツ vs. グレッグ・ソト (キムラロック、1R)
第3試合：ディエゴ・ヌネス vs. マイク・トーマス・ブラウン (判定2-1)

Ion TV中継カード

第4試合：ブラッド・タヴァレス vs. フィル・バローニ (TKO、1R)
第5試合：ダスティン・ポワリエ vs. ジョシュ・グリスピ (判定3-0)
第6試合：ジェレミー・スティーブンス vs. マーカス・デイヴィス (KO、3R)

メインカード

第7試合：クレイ・グイダ vs. 五味隆典 (ギロチンチョーク、2R)
第8試合：キム・ドンヒョン vs. ネイト・ディアス (判定3-0)
第9試合：チアゴ・シウバ vs. ブランドン・ヴェラ (ノーコンテスト)
第10試合：ブライアン・スタン vs. クリス・リーベン (TKO、1R)
第11試合：フランク・エドガー vs. グレイ・メイナード (判定1-1)

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：フランク・エドガー vs. グレイ・メイナード
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ジェレミー・スティーブンス
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：クレイ・グイダ

受賞選手には、それぞれ60,000ドルのボーナスが授与されました。UFC 125は、多くのドラマと興奮に満ちた大会となりました。

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