UFC 142

UFC 142: Aldo vs. Mendes 大会レポート

2012年1月14日、ブラジルのリオデジャネイロにあるHSBCアリーナで、世界的な総合格闘技団体UFCによる大会『UFC 142: Aldo vs. Mendes』が開催されました。この大会の注目は、何と言ってもメインイベントのUFC世界フェザー級タイトルマッチ。王者ジョゼ・アルドと挑戦者チャド・メンデスの激突は、世界中の格闘技ファンの熱い視線を一身に集めました。

大会を彩った対戦カードと結果

今大会では、メインイベント以外にも多くの注目カードが組まれました。特に、キャリア15戦無敗のエドゥアルド・オリヴェイラ選手がUFCにデビューを果たしたことは大きな話題となりました。しかし、大会直前には負傷などによるカード変更が相次ぎ、当初予定されていた対戦カードから変更があった点も特筆すべきでしょう。パウロ・チアゴ選手とヒカルド・ファンチ選手、ロブ・ブロートン選手とガブリエル・ゴンザーガ選手、シアー・バハドゥルザダ選手とカーロ・プラター選手といった対戦カードの変更がありました。また、スタニスラフ・ネドコフ選手対ファビオ・マルドナード選手、ファビオ・マルドナード選手対カイオ・マガリャエス選手の2試合は、選手の負傷により残念ながら中止となりました。

大会はアーリープレリム、プレリミナリーカード、そしてメインカードという3部構成で進行しました。アーリープレリムでは、フェリペ・アランテス選手がアントニオ・カルバーリョ選手を判定で下し、白星スタートを切りました。プレリミナリーカードでは、マイク・パイル選手がヒカルド・ファンチ選手をTKOで破り、ユーリ・アルカンタラ選手が小見川道大選手を判定で制しました。また、ガブリエル・ゴンザーガ選手がエドゥアルド・オリヴェイラ選手に一本勝ちを収めるなど、見応えのある試合が展開されました。

メインカードでは、エジソン・バルボーザ選手がテリー・エティム選手をKOで破り、カーロ・プラター選手がエリック・シウバ選手を1ラウンドで失格勝ちしました。ホジマール・パリャーレス選手はマイク・マッセンジオ選手に一本勝ち。ビクトー・ベウフォート選手は、アンソニー・ジョンソン選手の体重超過によりミドル級から変更された89.3kg契約マッチで、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めました。そして、いよいよメインイベント。ジョゼ・アルド選手はチャド・メンデス選手をKOで下し、3度目の防衛に成功。圧巻の勝利で大会の幕を閉じました。

大会を彩った賞とボーナス

今大会では、白熱した試合を繰り広げた選手たちに賞が贈られました。ファイト・オブ・ザ・ナイトはエジソン・バルボーザ選手とテリー・エティム選手の試合に、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトはエジソン・バルボーザ選手に、サブミッション・オブ・ザ・ナイトはホジマール・パリャーレス選手に贈られました。受賞者にはそれぞれ6万5,000ドルのボーナスが支給されました。

まとめ

UFC 142は、タイトルマッチを含む数々の激戦が繰り広げられ、多くの記憶に残る瞬間を生み出した大会となりました。新たなスターの誕生や、ベテラン選手の貫禄を見せるなど、総合格闘技の魅力が凝縮された一夜でした。選手の活躍、そして大会を盛り上げた観客、関係者の全てが織りなした、忘れられないイベントとなりました。

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