UFC 146

UFC 146: ドス・サントス vs. ミア 大会レポート

2012年5月26日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて、UFC 146: dos Santos vs. Mirが開催されました。この大会は、UFC史上初めてメインカード全5試合がヘビー級という、異例ずくめのイベントとなりました。

予想外のカード変更と波乱の展開

当初のメインイベントは、世界ヘビー級タイトルマッチとしてジュニオール・ドス・サントス vs. アリスター・オーフレイムが予定されていました。しかし、オーフレイムがドーピング検査で陽性反応を示したため、急遽欠場が決定。代役として、ケイン・ヴェラスケスとの対戦が予定されていたフランク・ミアがドス・サントスに挑戦することになりました。

このメインイベントの変更は、他のカードにも影響を及ぼしました。アントニオ・シウバは、ロイ・ネルソンとの対戦からヴェラスケスとの対戦に、ガブリエル・ゴンザーガはシェーン・デルロサリオとの対戦からネルソンとの対戦に変更されました。さらに、デルロサリオの対戦相手として、スティーペ・ミオシッチが新たに参戦することになりました。

しかし、波乱はこれだけでは収まりませんでした。マーク・ハントとステファン・ストルーフェの対戦、そしてゴンザーガの負傷欠場により、ハントの代役としてラバー・ジョンソン、ゴンザーガの代役としてデイブ・ハーマンがそれぞれ参戦することになりました。プレリミナリーカードでは、エヴァン・ダナムの負傷欠場により、エジソン・バルボーザの対戦相手がジェイミー・ヴァーナーに変更されました。

キャリア11戦全勝のデルロサリオ選手が、この大会でUFCデビューを果たしたことも注目すべき点です。

白熱の試合展開と結果

大会は、アーリープレリム、プレリミナリーカード、そしてメインカードの3部構成で行われました。各試合の結果は以下の通りです。

アーリープレリム

第1試合：マイク・トーマス・ブラウン ○ vs. × ダニエル・ピネダ (判定3-0)
第2試合：グローバー・テイシェイラ ○ vs. × カイル・キングスバリー (1R 1:53 肩固め)
第3試合：ポール・サス ○ vs. × ジェイコブ・ヴォルクマン (1R 1:54 三角絞め)

プレリミナリーカード

第4試合：ダン・ハーディー ○ vs. × ドゥエイン・ラドウィック (1R 3:51 KO)
第5試合：CB・ダラウェイ ○ vs. × ジェイソン・ミラー (判定3-0)
第6試合：ジェイミー・ヴァーナー ○ vs. × エジソン・バルボーザ (1R 3:23 TKO)
第7試合：ダレン・エルキンス ○ vs. × ディエゴ・ブランダオン (判定3-0)

メインカード

第8試合：ステファン・ストルーフェ ○ vs. × ラバー・ジョンソン (1R 1:05 腕ひしぎ十字固め)
第9試合：スタイプ・ミオシッチ ○ vs. × シェーン・デルロサリオ (2R 3:14 TKO)
第10試合：ロイ・ネルソン ○ vs. × デイブ・ハーマン (1R 0:51 KO)
第11試合：ケイン・ヴェラスケス ○ vs. × アントニオ・シウバ (1R 3:36 TKO)
第12試合：ジュニオール・ドス・サントス ○ vs. × フランク・ミア (2R 3:04 TKO) ※ドス・サントスが初防衛成功

各賞とボーナス

ファイト・オブ・ザ・ナイト：該当者なし
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ロイ・ネルソン、ダン・ハーディー
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ステファン・ストルーフェ、ポール・サス

受賞選手には、それぞれ70,000ドルのボーナスが授与されました。

まとめ

UFC 146は、予想外のカード変更や選手の負傷欠場、そして白熱した試合展開と結果で、多くの格闘技ファンを魅了しました。ヘビー級の迫力と、選手たちの気迫あふれる戦いぶりは、記憶に残る大会となりました。様々なアクシデントに見舞われながらも、最後まで目が離せない、まさにドラマチックな大会だったと言えるでしょう。

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