UFC 188

UFC 188: ヴェラスケス vs. ヴェウドゥム 大会詳報

2015年6月13日、メキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコは、熱狂的な格闘技ファンの熱気に包まれていました。UFC 188の開催日です。この大会の目玉は、何と言ってもケイン・ヴェラスケスとファブリシオ・ヴェウドゥムによるUFC世界ヘビー級王座統一戦でした。両雄の激突に、世界中のファンが熱い視線を注ぎました。

しかし、大会は順風満帆とはいきませんでした。複数の試合が直前でキャンセルとなりました。ヘクター・ウルビナ選手の負傷により、ウルビナ vs. アルバート・トゥメノフ戦は中止。さらに、アンドリュー・トッドハンター選手の身体検査で不合格となり、トゥメノフ vs. トッドハンター戦も実現しませんでした。選手の健康と安全を最優先するUFCの姿勢が垣間見えた出来事と言えるでしょう。

これらのアクシデントはありましたが、大会は予定通り開催され、多くの熱戦が繰り広げられました。

アーリープレリムとプレリミナリーカード

まず、アーリープレリムでは、ガブリエル・ベニテス選手がクレイ・コラード選手に判定勝ち。続くウェルター級マッチでは、カハル・ペンドレッド選手がアウグスト・モンターニョ選手を判定で下しました。

プレリミナリーカードでは、ライト級でジョニー・ケース選手がフランシスコ・トレヴィーノ選手に判定勝ち。続くバンタム級では、パトリック・ウィリアムス選手がアレハンドロ・ペレス選手を1ラウンドTKOで破りました。ライト級のエフレイン・エスクデロ選手もドリュー・ドーバー選手を1ラウンド一本勝ちで制し、フライ級ではヘンリー・セフード選手がチコ・カムス選手に判定勝ちを収めました。

メインカード

メインカードは、期待値の高い試合が連発しました。女子ストロー級ではティーシャ・トーレス選手がアンジェラ・ヒル選手に判定勝ち。フェザー級ではヤイール・ロドリゲス選手とチャールズ・ローザ選手が激しい打ち合いを展開し、ロドリゲス選手が僅差の判定で勝利しました。この試合は、後にファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

ミドル級では、ケルヴィン・ガステラム選手がネイサン・マーコート選手を2ラウンドTKOで圧倒。ライト級では、エディ・アルバレス選手とギルバート・メレンデス選手が互角の戦いを繰り広げ、アルバレス選手が判定勝ちを収めました。

メインイベント：王座統一戦

そして、いよいよメインイベント。世界中が注目するUFC世界ヘビー級王座統一戦、ファブリシオ・ヴェウドゥム選手対ケイン・ヴェラスケス選手。試合は、開始早々から両選手が激しい打撃戦を展開。互いに譲らず、壮絶な攻防が続きました。そして3ラウンド、ヴェウドゥム選手が驚異的なギロチンチョークでヴェラスケス選手を仕留め、劇的な勝利を収めました。この勝利で、ヴェウドゥム選手は新王者に輝き、会場は興奮の渦に包まれました。ヴェウドゥム選手の勝利はパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトにも選出され、5万ドルのボーナスを獲得しました。ウィリアムス選手もパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選出され、同じく5万ドルのボーナスを獲得しました。

UFC 188は、アクシデントに見舞われながらも、多くの記憶に残る試合が繰り広げられた大会となりました。ヴェウドゥム選手の新王者誕生、そして数々の激闘は、多くのファンの心に深く刻まれたことでしょう。

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