UFC 189

UFC 189: メンデス vs. マクレガー 大会詳報

2015年7月11日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて、世界中から注目を集めたUFC 189が開催されました。この大会は、UFCインターナショナル・ファイトウィークの幕開けを飾るイベントとして、世界規模のプロモーションツアー『UFC 189ワールドツアー』と連動して行われ、世界10都市で記者会見が行われるなど、大規模な宣伝活動が展開されました。その結果、大会はアメリカで開催された総合格闘技大会として、新たな入場収益記録となる720万ドルを達成しました。

大会を彩った主要試合

UFC 189の最大の注目は、2つのタイトルマッチでした。一つ目は、コナー・マクレガーとチャド・メンデスによるUFC世界フェザー級暫定王座決定戦。王者ジョゼ・アルドの負傷欠場により急遽決定したこの一戦は、マクレガーの圧勝で幕を閉じ、マクレガーが暫定王者に輝きました。そしてもう一つは、ロビー・ローラーとローリー・マクドナルドによるUFC世界ウェルター級タイトルマッチ。ローラーはマクドナルドを相手に激しい打ち合いを制し、王座防衛に成功しました。これらのタイトルマッチ以外にも、多くの注目カードが組まれ、会場は熱気に包まれました。

試合結果詳細

大会では、アーリープレリム、プレリミナリーカード、メインカードの3パートに分けられ、計11試合が行われました。

アーリープレリム

第1試合（ライト級）：コーディ・フィスター○ vs. ヨスデニス・セデーニョ×（判定3-0）
第2試合（フライ級）：ルイス・スモルカ○ vs. ニール・シーリー×（判定3-0）

プレリミナリーカード

第3試合（バンタム級）：コーディ・ガーブラント○ vs. エンリー・ブリオネス×（判定3-0）
第4試合（ウェルター級）：ジョン・ハワード○ vs. カハル・ペンドレッド×（判定2-1）
第5試合（ウェルター級）：アレックス・ガルシア○ vs. マイク・スウィック×（判定3-0）
第6試合（ウェルター級）：マット・ブラウン○ vs. ティム・ミーンズ×（1R 4:44 ギロチンチョーク）

メインカード

第7試合（バンタム級）：トーマス・アルメイダ○ vs. ブラッド・ピケット×（2R 0:29 KO）
第8試合（ウェルター級）：グンナー・ネルソン○ vs. ブランドン・ザッチ×（1R 2:54 リアネイキドチョーク）
第9試合（67.8kg契約）：ジェレミー・スティーブンス○ vs. デニス・バミューデス×（3R 0:32 TKO）※スティーブンスの体重超過によりフェザー級から変更
第10試合（UFC世界ウェルター級タイトルマッチ）：ロビー・ローラー○ vs. ローリー・マクドナルド×（5R 1:00 TKO）※ローラーが初防衛に成功
第11試合（UFC世界フェザー級暫定王座決定戦）：コナー・マクレガー○ vs. チャド・メンデス×（2R 4:57 TKO）※マクレガーが王座獲得に成功

大会表彰

大会では、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ロビー・ローラー vs. ローリー・マクドナルド
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト：コナー・マクレガー、トーマス・アルメイダ

受賞者には、それぞれ5万ドルのボーナスが授与されました。

カード変更

負傷などによるカード変更が複数発生しました。主な変更点は以下の通りです。

ブランドン・ザッチ → カハル・ペンドレッド（第4試合）
ネイト・ディアス → ティム・ミーンズ（第6試合）
ジョン・ハザウェイ → ブランドン・ザッチ（第8試合）
ジョゼ・アルド → チャド・メンデス（第11試合）
ジェイク・エレンバーガー vs. スティーブン・トンプソン → The Ultimate Fighter 21 Finaleに移動

UFC 189は、複数のタイトルマッチや、数々の劇的な試合展開、そして記録的な入場収入など、記憶に残る大会となりました。この大会は、UFCの歴史に大きな足跡を残したと言えるでしょう。

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