UFC 34

UFC 34: ハイ・ヴォルテージ 大会詳報

2001年11月2日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて、総合格闘技イベント『UFC 34: ハイ・ヴォルテージ』が開催されました。この大会は、数々の記憶に残る試合と、UFCの歴史に名を刻む出来事によって彩られた、エキサイティングな一夜となりました。

メインイベント：タイトルマッチの激闘

大会を盛り上げたのは何と言っても、2つのタイトルマッチです。まず、メインイベントを飾ったのはUFC世界ヘビー級タイトルマッチ。王者ランディ・クートゥアは、挑戦者ペドロ・ヒーゾを相手に圧倒的な強さを見せつけ、見事TKO勝利。2度目の王座防衛に成功しました。クートゥアの鉄壁のディフェンスと強力な打撃は、観客を魅了しました。

一方、ウェルター級タイトルマッチは予想をはるかに超える波乱の展開に。王者カーロス・ニュートンと挑戦者マット・ヒューズの一戦は、ヒューズがニュートンを三角絞めで持ち上げた際に、両者同時に失神するという異例の事態に。しかし、レフェリーはヒューズのKO勝ちを宣告。ヒューズが第3代UFC世界ウェルター級王者に輝きました。この衝撃的な結末は、多くのファンの記憶に刻まれた出来事となりました。

新星フランク・ミアのUFCデビュー

この大会では、後にUFCを代表するファイターとなるフランク・ミアがUFCに初参戦しました。プレリミナリーカードでホベルト・トラヴェンと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。鮮烈なデビューを飾り、今後の活躍を期待させる内容でした。この試合は、ミアのUFCにおける長いキャリアの始まりを告げる、重要な一歩となりました。

その他の注目カード

メインカードでは、ジョシュ・バーネットがボビー・ホフマンを相手に勝利。また、BJ・ペンが宇野薫を相手にわずか11秒でKO勝利するなど、多くの注目カードが組まれていました。これらの試合も、大会全体の盛り上がりをさらに高めました。

試合結果詳細

以下に、UFC 34の全試合結果を詳細に示します。

プレリミナリィカード

第1試合：ヘビー級 ○ フランク・ミア vs. × ホベルト・トラヴェン (1R 1:05 腕ひしぎ十字固め)
第2試合：ミドル級 ○ マット・リンドランド vs. × フィル・バローニ (3R終了 判定2-0)
第3試合：ライトヘビー級 ○ エヴァン・タナー vs. × ホーマー・ムーア (2R 0:55 腕ひしぎ十字固め)

メインカード

第4試合：ヘビー級 ○ ジョシュ・バーネット vs. × ボビー・ホフマン (2R 4:25 ギブアップ)
第5試合：ライト級 ○ BJ・ペン vs. × 宇野薫 (1R 0:11 KO)
第6試合：UFC世界ウェルター級タイトルマッチ ○ マット・ヒューズ vs. × カーロス・ニュートン (2R 1:27 KO)
第7試合：ヘビー級 ○ リコ・ロドリゲス vs. × ピート・ウィリアムス (2R 4:02 TKO)
第8試合：UFC世界ヘビー級タイトルマッチ ○ ランディ・クートゥア vs. × ペドロ・ヒーゾ (3R 1:38 TKO)

UFC 34は、タイトルマッチの激闘、新星のデビュー、そして予想外の結末など、多くの話題を提供した大会となりました。この大会は、UFCの歴史において重要な位置を占め、多くのファンの記憶に刻まれていると言えるでしょう。

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