UFC 36

UFC 36: Worlds Collide - 衝撃と波乱のラスベガス決戦

2002年3月22日、総合格闘技界の頂点、UFCの熱気がネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナを包み込んだ。UFC 36: Worlds Collideは、後に語り継がれる数々の激闘と、予想だにしない結末で幕を閉じた大会として記憶されている。

王座戴冠と失格の影 - ヘビー級タイトルマッチ

メインイベントを飾ったのは、UFC世界ヘビー級タイトルマッチ。王者ランディ・クートゥアと、若き挑戦者ジョシュ・バーネットの激突は、まさに白熱の展開を見せた。バーネットは圧倒的な強さでクートゥアを圧倒。2R、4分35秒、レフェリーストップによるTKO勝ちで、24歳という若さでUFC世界ヘビー級王者に輝いた。全階級を通じて史上最年少王者誕生の瞬間であった。しかし、この栄光は長くは続かなかった。試合後の薬物検査で陽性反応が出たため、バーネットは王座を剥奪されるという、暗い影を落とした結末となった。この事件は、UFCの歴史において、大きな議論を巻き起こすこととなった。

鉄壁の防衛劇 - ウェルター級タイトルマッチ

一方、ウェルター級タイトルマッチでは、王者マット・ヒューズが前修斗ミドル級王者、桜井“マッハ”速人という強敵を相手に、その実力を証明した。ヒューズは、4R、3分1秒、マウントパンチによるTKO勝ちで王座の初防衛に成功。桜井の猛攻を耐え抜き、最後まで冷静さを失わずに勝利を収めたその姿は、王者としての貫禄を印象づけた。

記憶に残るその他の試合

メインイベント以外にも、多くの注目カードが組まれたUFC 36。

ショーン・シャークは中尾受太郎を判定で下し、その実力を示した。
マット・セラはケリー・デュランティを三角絞めで一本勝ち。
フランク・ミアはピート・ウィリアムスに新型キムラアームバーによる一本勝ちを収めた。
エヴァン・タナーはエルヴィス・シノシックをドクターストップでTKO勝利。
マット・リンドランドはパット・ミレティッチをマウントパンチでTKO勝利を収めた。
ペドロ・ヒーゾはアンドレイ・アルロフスキーにスタンドパンチ連打でKO勝ちを収めた。

これらの試合も、UFC 36を盛り上げる上で大きな役割を果たした。それぞれの選手が、持ち前の技術と闘志を燃やし、観客を魅了した。

大会を振り返って

UFC 36: Worlds Collideは、歓喜と衝撃が入り混じった、忘れられない大会となった。バーネットの王座戴冠と失格というドラマチックな展開、ヒューズの鉄壁の防衛、そしてその他の選手たちの熱戦。これらの出来事が、この大会をUFCの歴史に刻み込んだ。この大会は、総合格闘技が持つ、ドラマ性と残酷さを余すことなく見せつけた、まさに記憶に残る一夜であったといえるだろう。 様々な情報サイトで、この大会の結果を確認することができる。UFC公式サイト、WOWOW、バウトレビュー、SHERDOG、そしてネバダ州アスレチック・コミッションの記録などが、その証左となっている。

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