UFC 38

UFC 38: ブロール・アット・ザ・ホール 大会詳報

2002年7月13日、格闘技の聖地ともいえるイギリス・ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール。この歴史的な場所で、UFC初のイギリス大会となるUFC 38: ブロール・アット・ザ・ホールが開催されました。

大会を彩った、数々の激闘

この大会は、マット・ヒューズとカーロス・ニュートンのウェルター級タイトルマッチをメインイベントに、日本人選手・須藤元気のUFC初参戦も話題を呼びました。会場全体を熱狂の渦に巻き込んだ、忘れられない一夜となりました。

メインイベント：ヒューズ、王座防衛に成功

メインイベントでは、王者マット・ヒューズが挑戦者カーロス・ニュートンを相手に、圧倒的な強さで4ラウンドTKO勝ち。見事2度目の王座防衛を決め、その実力を世界中に知らしめました。ヒューズの卓越した打撃とグラウンド技術は、観客を魅了し、会場全体を興奮の坩堝と変えました。

須藤元気がUFCに初参戦

日本の格闘技界から、須藤元気選手がUFCのリングに初登場しました。ライト級でレイ・レメディオス選手と対戦した須藤選手は、2ラウンドチョークスリーパーで勝利を掴みました。日本の格闘技界からの刺客として、世界にその名を刻み付けました。この試合は、日本の格闘技ファンにとっても大きな出来事でした。

その他の注目カード

メインイベント以外にも、多くの注目カードが組まれました。ライトヘビー級では、エヴァン・タナー、レナート・ババル、フィリップ・ミラーらが、それぞれ激しい戦いを制し、勝利を手にしました。ミドル級ではマーク・ウィアーがユージーン・ジャクソンを圧倒的な強さでKO勝利をおさめました。ヘビー級ではイアン・フリーマンがフランク・ミアをTKOで下しました。

大会結果詳細

以下、各試合の結果です。

第1試合：ウェルター級 - ギル・カスティーリョ vs. トニー・デソーザ：カスティーリョの体調不良により中止
第2試合：ライトヘビー級 - ○ エヴァン・タナー vs. × クリストファー・ヘイズマン：3-0判定勝ち
第3試合：ライトヘビー級 - ○ レナート・ババル vs. × エルヴィス・シノシック：3-0判定勝ち
第4試合：ライトヘビー級 - ○ フィリップ・ミラー vs. × ジェームス・ジキック：3-0判定勝ち
第5試合：ライト級 - ○ 須藤元気 vs. × レイ・レメディオス：2R 1:38 チョークスリーパー
第6試合：ミドル級 - ○ マーク・ウィアー vs. × ユージーン・ジャクソン：1R 0:10 KO (右ストレート)
第7試合：ヘビー級 - ○ イアン・フリーマン vs. × フランク・ミア：1R 4:35 TKO (レフェリーストップ：パウンド)
第8試合：UFC世界ウェルター級タイトルマッチ - ○ マット・ヒューズ vs. × カーロス・ニュートン：4R 3:27 TKO (レフェリーストップ：パウンド)

大会の意義

UFC 38は、UFCがイギリスに初上陸した歴史的な大会です。この大会の成功は、UFCの世界進出における大きな一歩となりました。また、須藤元気選手の参戦は、日本の格闘技界にとっても大きな刺激となりました。この大会は、UFCの歴史において重要な位置を占める大会と言えるでしょう。

関連情報

UFC公式サイト
WOWOW
バウトレビュー
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