UFC 64

UFC 64: Unstoppable - 激闘の夜、新たな王者誕生

2006年10月14日、ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センター。熱狂的な観客の視線が集まる中、UFC 64: Unstoppableが開催されました。この大会は、ミドル級とライト級の、2つの世界タイトルマッチが組まれたことで大きな注目を集めました。特にライト級タイトルマッチは、2003年のUFC 41以来の開催で、長らく空位だった王座を懸けた争奪戦となりました。

メインイベント：新たなミドル級王者誕生

メインイベントの世界ミドル級タイトルマッチでは、挑戦者のアンデウソン・シウバが王者リッチ・フランクリンと対戦しました。シウバは、卓越した打撃と首相撲からの膝蹴りの連打を見せつけ、1ラウンド2分59秒にKO勝ちを収めました。この圧巻のパフォーマンスで、シウバは第5代UFC世界ミドル級王者に輝き、その名を世界に轟かせました。

歴史的ライト級王座決定戦

もう一つの注目カード、世界ライト級王座決定戦では、The Ultimate Fighter出身のケニー・フロリアンと、ウェルター級から階級を落として臨んだベテランのショーン・シャークが激突しました。5ラウンドに渡る死闘の末、シャークが判定勝ちで勝利。4年以上の空白期間を経て、シャークが第2代UFC世界ライト級王者として戴冠しました。この試合は、両選手の激しい攻防が続き、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するほどの見応えのある一戦となりました。

日本人選手の挑戦

UFCデビュー戦を迎えた弘中邦佳選手は、ジョン・フィッチ選手と対戦しましたが、判定で敗北を喫しました。一方、プロデビュー以来無敗記録を誇っていたカリブ・スターンズ選手は、岡見勇信選手との対戦でTKO負けを経験。岡見選手は、キャリア初黒星を喫したスターンズ選手に勝利し、日本の格闘技界に大きなインパクトを与えました。

その他の注目カード

CFFCヘビー級王者だったカーメロ・マレロ選手もUFCデビューを果たし、シーク・コンゴ選手と対戦。判定勝ちを収め、UFCでの成功への第一歩を踏み出しました。他にも、カート・ペレグリーノ選手、クレイ・グイダ選手、スペンサー・フィッシャー選手など、多くの実力者がこの大会で活躍しました。

大会結果詳細

以下、UFC 64の試合結果の詳細です。

プレリミナリィカード

第1試合：○ カート・ペレグリーノ vs. × ジュニオール・アスンソン (1R 2:04 チョークスリーパー)
第2試合：○ クレイ・グイダ vs. × ジャスティン・ジェームス (2R 4:42 チョークスリーパー)
第3試合：○ 岡見勇信 vs. × カリブ・スターンズ (3R 1:40 TKO)

メインカード

第4試合：○ スペンサー・フィッシャー vs. × ダン・ローゾン (1R 4:38 TKO)
第5試合：○ カーメロ・マレロ vs. × シーク・コンゴ (判定2-1)
第6試合：○ ジョン・フィッチ vs. × 弘中邦佳 (判定3-0)
第7試合：○ ショーン・シャーク vs. × ケニー・フロリアン (判定3-0) ※シャークが王座獲得
第8試合：○ アンデウソン・シウバ vs. × リッチ・フランクリン (1R 2:59 KO) ※シウバが王座獲得

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ショーン・シャーク vs. ケニー・フロリアン
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：アンデウソン・シウバ
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：クレイ・グイダ

UFC 64は、新たな王者誕生と日本人選手の挑戦、そして数々の激闘によって記憶に残る大会となりました。この大会を機に、多くの選手がUFCでのキャリアを積み重ね、更なる発展を遂げていきました。

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