UFC 94

UFC 94: St-Pierre vs. Penn 2 大会詳報

2009年1月31日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナを舞台に、世界中から格闘技ファンが集結したUFC 94。この大会は、複数の注目カードが組まれ、白熱した試合展開で観客を魅了しました。特にメインイベントは、UFC世界ウェルター級王者ジョルジュ・サンピエールと、同ライト級王者BJ・ペンによるタイトルマッチという、夢の対決でした。

メインイベント：サンピエールの王座防衛

サンピエールとペンの対戦は、両者の高い実力と人気から、大会前から大きな話題となっていました。試合は、サンピエールの圧倒的な試合運びにより、4ラウンド終了時にTKO勝利で幕を閉じました。サンピエールは、この勝利でウェルター級王座を2度目の防衛に成功させました。

その他の注目カード

メインイベント以外にも、多くの見応えのある試合が繰り広げられました。特に、ライトヘビー級で対戦したリョート・マチダとチアゴ・シウバの試合は、総合格闘技13戦無敗同士の対決として注目を集めました。この試合では、マチダが1ラウンド終了間際に強烈なパウンドでKO勝ちを収め、その圧倒的な強さを世界に示しました。また、ROCウェルター級王者ジョン・ハワードがUFCにデビューを果たしたことも、大会を盛り上げる要素の一つとなりました。

試合結果の詳細

大会では、プレリミナリィカードとメインカード合わせて10試合が行われました。プレリミナリィカードでは、ダン・クレイマー、ジェイク・オブライエン、ジョン・ハワード、チアゴ・タバレス、ジョン・フィッチが勝利を収めました。接戦となった試合も多く、判定勝ちが相次ぎました。一方、メインカードでは、クレイ・グイダ、ジョン・ジョーンズが勝利を収めました。また、カロ・パリジャンとキム・ドンヒョンの試合は、パリジャンの薬物検査違反によりノーコンテストという結果に終わりました。当初はパリジャンの判定勝利でしたが、試合後に禁止薬物である鎮静剤の使用が判明し、結果が覆されました。

各賞とボーナス

大会では、ファイト・オブ・ザ・ナイト、ノックアウト・オブ・ザ・ナイト、サブミッション・オブ・ザ・ナイトの各賞が発表されました。ファイト・オブ・ザ・ナイトには、クレイ・グイダ vs. ネイサン・ディアスと、ジョン・ハワード vs. クリス・ウィルソンの2試合が選出されました。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトは、リョート・マチダのKO勝利に贈られました。一方、サブミッション・オブ・ザ・ナイトは該当者なしとなりました。各賞受賞者には、65,000ドルのボーナスが授与されました。

まとめ

UFC 94は、サンピエールの王座防衛、マチダの圧巻KO勝利、そして接戦の連続など、記憶に残る数々の名勝負が生まれた大会となりました。薬物検査違反によるノーコンテストという残念な結果もあったものの、全体として高いレベルの試合が展開され、多くのファンを熱狂の渦に巻き込みました。UFCの歴史に刻まれた、重要な大会の一つと言えるでしょう。

もう一度検索